コロナウイルスの影響で移籍市場の動きが少なかった2020年を経て、2021年の移籍数は2019年と同じくらいになり、海外移籍を実現させた選手は18,068人だった。
ただ、移籍に費やされた金額は大幅な減少傾向にあった。FIFAの世界移籍報告書によると、合計で42億4180万ユーロ(約5541億3600万円)が支払われ、前年比13.7%減となった。
パンデミックの影響は2021年の冬市場にはなかったが、移籍市場全体の支出は2年連続で減少している。しかし、選手の移籍数はパンデミック前の数字に戻り、2019年の契約数と比べると12人減であった。わずか878人だった2020年夏の移籍市場と比べると明らかに改善している。
2021年の移籍市場では、契約満了による退団が43.5%、自由契約による退団が19%となっている。12.3%が何らかの支出を伴うが、その内59%は44万ユーロ(約5800万円)未満で、880万ユーロ(約11億5000万円)以上の契約は119人にとどまった。
また、440万ユーロ(約5億7500万円)以上の支出を伴う移籍も10%で、国際移籍市場全体の1.2%に過ぎない。年齢別では、18歳以下の選手の売却手数料が最も高く全体の30%に達しており、24歳から29歳の選手の売却手数料(7%)の3倍に上る。