クラブは2022年末までにローン返済をしなければならなかった。インテルのキャッシュフローは、2020年から2021年にかけての損失が響き、1年間だけで3倍の累計2.45億ユーロ(約318.5億円)となった。

セリエAに所属するインテルは、コロナウイルスの影響に対処するための新たな方法として、債券発行により4.15億ユーロ(約539.5億円)を調達する予定であると、クラブは発表した。

9月30日に終了した今シーズン第1四半期、インテルのスポンサーシップとコミュニケーション部門であるインテル・メディア・アンド・コミュニケーションの収入は、2020年と比較して40%減少し、7,120万ユーロ(約92.56億円)となった。
 

また、Beijing Imedia Advertisingなど一部の企業との契約満了により、630万ユーロ(約8.19億円)の収入が入らなくなった。ただ、インテルの当期の営業費用は17%増加し、1.29億ユーロ(約168億円)となっている。

キャッシュフローを増やし、直近の支払いに対応しようと、インテルは夏の移籍市場でロメル・ルカクを1.15億ユーロ(約149.5億円)でチェルシーに、アクラフ・ハキミを6,000万ユーロ(約78億円)でパリSGにと、主力選手を売却した。

クラブを所有する蘇寧グループは、2016年に2.7億ユーロ(約351億円)を投じてクラブを買収した。クラブの補強のために数回投資し、セリエAでのユベントス1強を終わらせ、欧州大会への出場を目指した。

同企業は現在、負債を返済できる投資グループにクラブを売却しようと動いている。その中で、クラブ買収の交渉を行なっているのは、先日ニューカッスルを買収したサウジアラビアの公共投資ファンドPIFである。