バルセロナ

世界で最も価値のある10競技を分析する『Sports Innovation Lab』が発表した情報によると、FCバルセロナは、革新的なテクノロジーを多く取り入れているスポーツクラブランキングのトップに躍り出た。

このランキングの1位と2位はバルセロナとレアル・マドリードが占めており、その下にアーセナルとマンチェスター・シティが続く。5位にはバスケットボール界からフィラデルフィアセブンティシクサーズがランクインした。

レポートの上位クラブやフランチャイズの共通点としては、独自のテクノロジーハブの開発、OTTプラットフォームの立ち上げ、eスポーツへの注力、女子チームとの提携などが挙げられる。


バルセロナが世界トップになった理由とは?

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2020年、FCバルセロナは『ファン・セントリックモデル(ファンを中心としたモデル)』を通じて、世界中のファンとクラブの関係を向上させることに焦点を当てた新しいデジタル戦略を開始したことが大きな要因だろう。

例えば、9つの言語でクラブのコンテンツを公開したり、教育と並行してイノベーションを開発する「バルサ・イノベーション・ハブ」プログラムを実施したりするなど、新たなグローバルオーディエンスを惹きつけることに力を注いだ。

また、リーグ・オブ・レジェンド(LoL)のチームを作り、LVPスーパーリーグに参戦するなど、eスポーツへの参入もバルサをランキング上位に押し上げた要因のひとつだ。さらに、LoL以外にも、eFootball、Rocket League、Hearthstoneなどのビデオゲームにも参加している。

最後に、ファンセントリックモデルでは、クラブのOTT『Barça TV+』とともにバルサ・スタジオを立ち上げた。バルセロナの財政状況は良くない状態が続いているが、新しい体験を通じてファンとの距離を縮める方法を模索し続けていることは間違いない。またスポティファイとの契約もエンターテインメント性を上げる上での戦略の一つとなっている。