サッカー観戦ツアーなど様々なスポーツ体験を提供するプラットフォーム「Homefans」は、事業を加速させるために、数カ月以内に200万ユーロ(約2億5900万円)の資金調達を行い、アルゼンチン、特に首都ブエノスアイレスにおけるリファレンスとなることを計画している。
創業者の一人であるダニエル・ベラスケス氏は、「今回の新しい資金調達によって、マッチデーを取り巻く体験の可能性を広げることができます。また、従業員も増え、アルゼンチンの主要クラブとの商業契約がより増えることになるでしょう」と語った。
Homefansは、スポーツやサッカーをメインにした旅行を提供する会社だが、代理店のようなサービス提供も同時に行なっている。創業以来、2017年、2020年と2回の資金調達を実施し、合計345,000ユーロ(約4476万円)を調達した。
パンデミックによりスタジアムツアーや試合観戦ツアーが組めなくなると、同社はバーチャルツアーやマーケットプレースを通じたマーチャンダイジングという2つの代替手段を打ち出した。この2つの代替手段では、リーベルプレートやボカ・ジュニオールズ、インデペンディエンテなどアルゼンチンを代表するクラブと仲介契約を結んでいる。
「マラドーナの死によって、ボカのユニフォームの需要が急激に上がりました。しかしサッカーが盛んなアルゼンチンではまだまだ未開拓の分野があると思っています」と幹部は語った。
現在、Homefansは40カ国以上からの旅行者を受け入れており、旅先はヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカの35都市以上に拡大している。同社が最も多くビジネスを展開している国は、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、イタリアとなっている。