過去には柴崎岳や久保建英が所属したラ・リーガの中堅クラブ、ヘタフェCF。ヘタフェはマドリード州ヘタフェがホームタウンであり、コリセウム・アルフォンソ・ペレスを本拠地としている。
先週、スペインの『AS』がこのコリセウム・アルフォンソ・ペレスについての記事を掲載した。
その内容とは、このスタジアムの名前の一部である「アルフォンソ・ペレス」の部分が消滅する可能性があるというものだ。
アルフォンソ・ペレスとは、1990年代から2000年代にかけてレアル・マドリードやベティス、バルセロナといったクラブで活躍した元スペイン代表の選手の名前。実は肝心のヘタフェには一度も所属したことがない。
ではなぜスタジアムの名前になっているのか。それは、スタジアムを命名する際、ヘタフェ市民が人気投票でヘタフェ出身のアルフォンソ・ペレスを選んだからだ。
本来なら名誉なことだろうが、一つの問題としてアンヘル・トーレス会長とアルフォンソ・ペレスの仲が悪いということがあげられる。同氏は、「アンヘル・トーレスは、サッカー界で唯一、仲の悪い人だ」とまで発言しているという。
今回の契約提携内容は、ヘタフェ市議会は、スタジアムとスポーツ複合施設を40年間ヘタフェCFに独占的に使用させ、さらに10年間延長できるというもの。メインの題材は、スタジアムの工事に関することだ。
アンヘル・トーレス会長が望むのは、全席をカバーする屋根を取り付けること、収容人数を23,000に増やすこと(現在は17,000人ほど)、スタンドとピッチの距離をさらに縮めることなどである。
そしてその中に、「コリセウム」という名称を残す限り、スタジアムが広告スポンサーになること、つまり名称を変更することが可能であるという内容が盛り込まれている。
アンヘル・トーレス会長は、ネーミングライツに多額のスポンサー料を支払ってくれる企業の出現を待つことになる。また、スペインサッカーへの投資に意欲的なアジアの企業からオファーを受けているラ・リーガとハビエル・テバス会長を通す可能性もあるという。
1998年にオープンしたコリセウム・アルフォンソ・ペレスだが、今後の動向に注目だ。