日本時間22日に行われたバレンシア対レアル・マドリードの一戦。この試合でレアル・マドリードのヴィニシウスがスタンドの一部から人種差別的なチャントを受けたが、これに対してG7広島サミットに招待されているブラジルのルーラ・ダ・シウヴァ大統領が発言を行った。
「レアル・マドリードでプレーする若い黒人ブラジル人選手が、昨日バレンシアのスタジアムで行われた試合で、強く攻撃され、猿と呼ばれた。この選手を支持することから、今回のインタビューを始めたいと思う」という言葉から話し始めた大統領。
「21世紀のほぼ中頃に、ヨーロッパのいくつかのサッカースタジアムで人種的偏見が強まりつつあるということはありえない。人生で成功し、もしかしたら世界最高の選手になるかもしれない、そしてレアル・マドリードでは間違いなく最高の選手の一人である、かわいそうな少年が、行く先々のスタジアムで侮辱されるなんて、あってはならない。FIFA、スペインリーグ、そして他の国のリーグが真剣に取り組むことが重要だと思う。ファシズムと人種差別がサッカースタジアムを支配することは許されないからだ」と続けた。
他にも、ブラジルの法務大臣であるフラビオ・ディーノ氏やスポーツ大臣であるアナ・モーゼ氏、そしてパルメイラスやフルミネンセといったクラブもヴィニシウスをサポートするコメントを発信している。
(By ALLSTARS CLUB編集部)