ワンダメトロポリターノ

ラ・リーガのスタジアムの観客動員数は、またしても一歩後退した。ラ・リーガのデータによると、4月に行われた4節分の平均観客動員数は、最大収容人数の68%となる1,073,109人となった。

スペイン1部で、パンデミック前の18-19年シーズンを下回るのは、今年に入ってから2ヶ月目。18-19年4月のラ・リーガ4節分の平均観客収容率は72%だった。

2022年4月に行われた4節は、レアル・ベティス対バレンシアのコパ・デル・レイ決勝戦の影響でミッドウィークに試合があったことに加え、収容人数制限はなかった。また、第21節で延期になったバルセロナ対ラージョ・バジェカーノの一戦も行われている。

カンプノウ

収容率が90%を超えた試合は、セビージャ対レアル・マドリードとオサスナ対レアル・マドリード戦の2試合のみであった。セビージャの本拠地では、全体の92.6%にあたる40,650人の観客が集まり、オサスナの本拠地ではスタジアムの90.6%となる21,360人の観客を収容した。

4月で最も収容人数が多かった試合は、カンプノウで行われたバルセロナ対セビージャの一戦。76,112人もの観客が集まった。次に多かったのが、ワンダ・メトロポリターノで行われたアトレティコ・マドリードとデポルティボ・アラベスの試合で、51,467人の観客が訪れた。 

逆に4月に最も観客収容率が少なかったのは、エスパニョールの本拠地での試合だった。セルタ・デ・ビーゴ戦とラージョ・バジェカーノ戦では、それぞれ総収容人数の45.6%と29.3%となっている。


2部リーグの観客収容率

レアル・バジャドリード

ここまでスペイン1部リーグの記録をみてきたが、セグンダ・ディビシオン(2部リーグ)は4月に記録を伸ばし、18-19年に記録した観客動員数を上回っている。

4月中に行われた4節分では、該当する試合の入場者数は356,945人。これは全体の49.7%を占めており、5節分の試合が行われた18-19年4月に記録した48.9%と比べると、増加していることがわかる。

当時は、現在1部のグラナダ(19,336人)やエルチェ(33,732)、カディス(25,033人)、マジョルカ(23,142人)といったクラブが2部リーグに属していたが、現在はレアル・ソシエダBなど4万人を収容できるチームがプレーしており、環境が異なっている部分もある。

4月に最も多くのファンを集めた試合は、スポルティング・ヒホン対レアル・オビエドのアストゥリアス・ダービーで、24,370人が観戦した。


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