フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)の本部で行われた会議では、CVCが各クラブへ15億ユーロ(約2010億円)の分配を行う代わりに、全商業ビジネスを行う子会社の13.04%を取得することが決定した。
これにより、リーグ1の価値が115億300万ユーロ(約1兆546億円)となった。今回の契約はラ・リーガがCVCと交わしているものと同様であるが、リーグ1の価値はラ・リーガの半分の価値となっている。
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CVCの他には、Silver Lake、Oaktree、Hellman&Friedmanといった3つの米国ファンドが買収を試みていたが、最終的にCVCが買収に成功した。
LFPは、「競争力と公平性という2つのキーワードを軸に、フランスサッカーのあらゆる構造を改善させるためには、この合意が不可欠である」と説明している。
リーグ1の目標は、コロナウイルスの影響から立ち直ること。CVCの参入について、LFPの会長は昨年の秋、「選択の余地はない。私たちの長期的な未来は、これからの1年半に懸かっているのです」と強調した。
この資金投入により、LFPはフランスサッカーをより魅力的なものにし、5〜10年後には収益を2倍、3倍にしたいと考えている。また、PSG、リヨン、マルセイユなどのビッグクラブに対して有利に働く収益の配分をもたらす可能性もあるという。事実、現在これらの強豪クラブは放映権収入の全体の10%未満しか受け取っていない。
また、この交渉には、リーグ1による大会のレギュレーション変更に関するステップも含まれていた。同リーグは、欧州5大リーグで唯一パンデミック後にチーム数の削減を決定したリーグであり、23-24年より現行の20クラブから18クラブになる予定。これにより、「必要な収益分配の減少が確保される」とLFP会長は述べている。