今年、ラ・リーガに19億9400万ユーロ(約2555億4700万円)を投入することを正式に決定した英国企業CVCは、今度はフランスリーグ1に乗り出すことになった。ロイター通信によると、同社は、経営不振のフランスリーグを再構築しようとしている新商業会社へ、最大20%の入札を準備している。CVCの他にも、Bain Capital、Advent、Apollo、Bridgepoint、EQT、KKR、 Silver Lakeなどが関心を示している。メッシやネイマール、ムバッペといった世界トッププレーヤーが所属するPSGのビジネス面を改善すべく参入を目論んでいるのだ。
フランスプロサッカーリーグ(LFP)は、この株式で約15億ユーロの獲得を目指す。今週の月曜日が入札の締切日だったが、LFPは、来年5月頃に新しいパートナーと契約できる見込み。今年の10月にファイナンシャル・パートナーの誘致を開始したが、その時点では最大10%の売却が目的であり、新会社の価値は150億ユーロ(約1兆9200億円)であった。なお、20%の株式の取得価格は不明。
「リーグ1の目的は、いくつかのクラブの会計年度の締めを保留して、2020-2021年シーズンに約8億ユーロ(約1025億円)の損失を出す原因となったコロナウイルスから回復することです」とヴァンサン・ラブリューヌ会長が説明した。
この資金投入により、LFPはフランスサッカーをより魅力的なものにし、5〜10年後には収益を2倍、3倍にしたいと考えている。また現在、PSG、リヨン、マルセイユなどのビッグクラブは放映収入全体の10%未満しか受け取っていないが、これらのクラブにより多く分配することを目指す。