ジダン

長いサッカーの歴史の中には親子揃ってプレーヤーとして有名になった例が見受けられる。

 

サッカー選手として成功を収めた選手の息子となるとメディアやファンの注目は桁違いに跳ね上がるため、デビュー前から注目されプレッシャーを感じることになる。しかし、そんなプレッシャーを跳ね除け、サッカー選手として成功を収めた選手が存在する。

 

中には父親がレジェンドとしてクラブ史に残る活躍を見せ、その息子が同じクラブで活躍し、親子揃ってクラブの伝説となっているケースも見られる。

 

今回はサッカー選手の子供として生まれ、父親と同じくサッカー選手として成功させた例を紹介する。


ピーター・シュマイケル×カスパー・シュマイケル


デンマーク出身のピーター・シュマイケルは1990年代にマンチェスターUでGKとして活躍。


5回のリーグ優勝や、チャンピオンズリーグ制覇などイングランドで輝かしいキャリアを築いた。ピーターの息子であるカスパーは父がスポルティングでプレーしていたためポルトガルで彼もGKとしてキャリアをスタート。

ピーターのイングランド復帰を機にマンチェスターシティのユースに移籍。07−08シーズンにトップチームデビューを果たすもジョー・ハートにスタメンの座を奪われ、2011年にレスターに移籍した。レスターではプレミアリーグ優勝やCL出場を果たしている。

チェーザレ・マルディーニ×パオロ・マルディーニ


イタリアサッカー界きってのサッカー家系といえばマルディーニ家だろう。1954年からACミランでDFとして12年間プレーしたチェーザレはキャプテンを5年間務め、今日ではミランのレジェンドとして知られる存在である。引退後にはすぐに指導者となり、イタリア代表やミランを率いるなど指導者としてのキャリアを築いた。

息子であるパオロはミランのレジェンドであるチェーザレの背中を見て育ち、DFとしてプレー。16歳の時、ACミランでトップチームデビューを果たすと、イタリア代表としてW杯制覇やACミランのキャプテンとしてCL制覇など父親と同じくACミランのレジェンドとなった。

さらにパオロの息子であるダニエルも現在ACミランのトップチームでプレーしている。ダニエルはパオロ、チェーザレと違いFWとしてプレー。親子3代でACミランのレジェンドとなれるか注目である。

 

ディエゴ・シメオネ×ジョバンニ・シメオネ


現役時代、気迫あふれるプレーでDMFとしてイタリアやスペインで活躍し、アルゼンチン代表としてW杯出場を果たしたディエゴ・シメオネ。引退後は監督キャリアをスタートさせ、現在はアトレティコ・マドリードの監督として名将の仲間入りを果たしている。

 

彼の息子であるジョバンニはアルゼンチンのリーベルプレートでキャリアをスタートさせた。彼のポジションは父親と違いFW。2016年にはイタリアに活躍の場を移し、現在はヴェローナでプレーしている。また、ユベントス相手に通算11回の対戦で6得点を記録するなど、ユベントスキラーとして知られている。



この3例の他にもジダンの息子であるエンツォやルカ、クライファートの息子であるジャスティン・クライファート、現在ユベントスで活躍するキエーザやバルセロナのレジェンドクライフなど親子でサッカー界に名を残す選手たちがいる。