Playermaker

Playermakerシステム


このPlaymakerシステムではマイクロデータを記録し、ピッチ上のパフォーマンスに関する詳細なデータを得ることができる。

デバイスの重さは僅か6gで、足首に付けて使用する。ちなみにだがパフォーマンストラッキングウェアはGPS付きで150gだ。データを取得するための小さなトラッキングセンサーは、伸縮するシリコン製のヒールハーネスの内側に装着する。一見ボール操作の邪魔になりそうだが、ボールタッチやハーネス内の足には影響を与えないようだ。

トラッカーは上半身ではなく、それぞれの足に装着されているため、個々の足のデータを取得することができる。例えば、左右それぞれのタッチ数、ボールを持つたびに移動する時間と距離、それぞれの足で蹴った時のパワー等。トラッキングシステムは、1秒間に1000回の動きをサンプリングしている。

つまり軸足を改善したい場合、トレーニングや試合のたびにデータと改善状況を追跡することができる。

GPSベースではないため、パフォーマンストラッキングウェアのようにヒートマップを生成したり、ピッチ上の追跡はできないが、GPSベースがないが故にトラッキングシステムがより正確になっているという恩恵がある。というのもGPSシステムは時折電波の都合上データ取得が不安定になったりするからだ。

Playermakerアプリは、プレー終了後すぐにデータを確認することができる。最高速度や足の振り速度なども追跡できる。また、チームメイトとデータを共有することで、お互いのプレーを向上させることも可能だ。バッテリーはフルチャージで5時間は保てるという。

他スポーツへの進出


フットウェアにつけるハーネスによるデータ分析ツールを専門とする同社は、4000万ドル(約5億4000万円)の資金調達ラウンドを完了した。この取引には、Ventura Capital Groupファンドが主導し、MIG CapitalやPegasus Tech Venturesなどが参加した。

この資金調達目的は、市場での成長を加速させ、バスケットボールを始めとする新たな種目への参入を可能にするマルチスポーツのプラットフォームを開発すること。

また、ブランドアンバサダーとしてリバプールのハーヴェイ・エリオット、フラム、FA、リーズベケット大学といった様々な組織、選手と契約を結んでいる。