世界で一番お金持ちのクラブとは?『Deloitte』が21/22年の「フットボール・マネー・リーグ」を発表し、マンチェスターCが2年連続で1位に輝いた。
このランキングは、1シーズンあたりの収益を『Deloitte』が集計したもの。2年連続で1位になったマンチェスターCの21/22年の収益は7億3100万ユーロ。20/21年の6億4500万ユーロから13.3%上昇した。
内訳は商業部門が51%で3億7300万ユーロ、放映権収入が40%で2億9400万ユーロ、マッチデー収入が9%で6400万ユーロとなっている。
21/22年のマンチェスターCは、プレミアリーグ優勝、チャンピオンズリーグベスト4、FAカップベスト4という成績を残した。
マンチェスターCに続いて収益が多かったのはレアル・マドリード。18/19年から4年連続で2位をキープしている。21/22年は7億1400万ユーロで、20/21年の6億4100万ユーロから11.3%上昇した。
3位はリバプールだが、20/21年の7位から一気に順位をあげた。収益は5億5000万ユーロから7億200万ユーロまで上昇しており、27.6%の増加となっている。
リバプールが順位を上昇させた一方で、大幅に落としているクラブもある。FCバルセロナとバイエルンだ。
バルセロナは18/19年、19/20年と2年連続で収益がトップだった時期があったが、20/21年で4位になると、21/22年は7位まで下がった。ただ、20/21年から順位が下がっているものの、収益自体は9.6%程増加している。増加に最も影響を与えたのはマッチデー収入であった。
ランキングトップ20の合計を見てみると、総収入は92億ユーロとなっており、20/21年に比べて13%増加した。この92億ユーロという数字は、コロナウイルス流行前の18/19年に匹敵するものである。
『Deloitte』では、昨シーズンの数字の改善は無観客試合や入場規制などがなくなり、ファンがスタジアムに戻ってきたことに起因しているとされている。実際、20/21年のマッチデー収入は1億1100万ユーロだったが、21/22年は14億ユーロまで上昇した。
トップ20のクラブが所属するリーグの内訳を見てみると、プレミアリーグが11クラブ、ラ・リーガが3クラブ、セリエAが3クラブ、ブンデスリーガが2クラブ、リーグアンが1クラブ。
さらにトップ30ともなれば、プレミアリーグが16クラブと1部リーグのほとんどがランクインしていることになる。いかにプレミアリーグが強力か分かるだろう。
以下はフットボール・マネー・リーグのトップ30クラブである。
1位(±0)マンチェスターC(7億3100万ユーロ)
2位(±0)レアル・マドリード(7億1380万ユーロ)
3位(+4)リバプール(7億170万ユーロ)
4位(+1)マンチェスターU(6億8860万ユーロ)
5位(+1)PSG(6億5420万ユーロ)
6位(-3)バイエルン(6億5360万ユーロ)
7位(-3)バルセロナ(6億3820万ユーロ)
8位(±0)チェルシー(5億6830万ユーロ)
9位(+1)トッテナム(5億2300万ユーロ)
10位(+1)アーセナル(4億3350万ユーロ)
11位(-2)ユベントス(4億60万ユーロ)
12位(+1)アトレティコ(3億9390万ユーロ)
13位(-1)ドルトムント(3億5690万ユーロ)
14位(±0)インテル(3億840万ユーロ)
15位(+1)ウェストハム(3億120万ユーロ)
16位(+3)ACミラン(2億6490万ユーロ)
17位(-2)レスター(2億5220万ユーロ)
18位(n/a)リーズ(2億2340万ユーロ)
19位(-1)エバートン(2億1370万ユーロ)
20位(n/a)ニューカッスル(2億1230万ユーロ)
21位(n/a)アストンヴィラ(2億1090万ユーロ)
22位(n/a)フランクフルト(2億830万ユーロ)
23位(n/a)ブライトン(1億9840万ユーロ)
24位(n/a)ベンフィカ(1億9670万ユーロ)
25位(n/a)ウルブズ(1億9540万ユーロ)
26位(n/a)クリスタルパレス(1億8890万ユーロ)
27位(n/a)アヤックス(1億8720万ユーロ)
28位(n/a)セビージャ(1億8610万ユーロ)
29位(n/a)ビジャレアル(1億7870万ユーロ)
30位(n/a)サウサンプトン(1億7770万ユーロ)
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