レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、今年もまたクラブの総会を利用して、他の11チームとともに当初チャンピオンズリーグの変革を推進しようとした欧州スーパーリーグプロジェクトを擁護した。
「サッカーは病んでおり、世界のグローバルスポーツとしてのリーダーシップを失いつつある」とスピーチで主張したのである。
同氏は、レアル・マドリードが所属するリーガ・エスパニョーラとUEFAに対して特に批判している。「サッカー界は、前世紀に設計された古い構造に基づくのではなく、今日の世界のグローバルな課題に適応した、プロフェッショナルで近代的かつ透明性のあるマネジメントが必要なのです」。
このスピーチは、レアル・マドリード、バルセロナ、ユベントスという、今でもスーパーリーグを支持しているチームが閉鎖的でないこと前提のものであった。
ペレス会長は、毎シーズンビッグクラブが年に何回も対戦することこそが成功であると考えている。「若者は質の高いものを求めているが、残念ながら現在のチャンピオンズリーグなどは、決勝トーナメントを除いて観客の興味を惹くような大会になっていないからだ」。
彼の批判の焦点は何よりもチャンピオンズリーグにあり、来シーズンから始まる新方式は「欧州サッカーの衰退を加速させ、ファンを遠ざけるだけだ」と批判している。「新しい世代は、他のタイプの見世物やエンターテインメントに注目している」と警告した。
ペレス会長がスポーツの高い評価やビジネスの成長について言及するのは、すべてアメリカの各スポーツ主要リーグに対するものである。「米国では上手くやっていることでも、”古い”ヨーロッパでは上手くできていません」。
欧州スーパーリーグを真っ向から否定するUEFAと賛成派のレアル・マドリード、バルセロナ、ユベントスの争いは最終的にどのように決着するのだろうか。