国際サッカー連盟(FIFA)は、2021年会計年度(12月31日終了)の収益を3倍増の7億6640万ドル(約886億8000万円)とし、当初の予想を3%上回った。
さらに、サッカーの試合開催等がほぼコロナウイルス流行以前の状態に戻った結果、2020年の6億8300万ドル(約790億3000万円)の赤字と比較して、半分以下となる3億1220万ドル(約361億2500万円)にまで損失を削減することに成功。
FIFAの総収入は、ライセンス料、テレビ放映権、マーケティング権が均等に配分されており、それぞれ1億2310万ドル(約142.5億円)、1億3130万ドル(約152億円)、1億8020万ドル(約208.5億)であった。
2020年は、コロナウイルスの影響でスタジアムへの入場制限どころか試合すら行えない状況であったため、興行収入を得ることができなかったが、2021年は同収入項目で1210万ドル(約14億円)を計上した。
FIFAの年間支出は10億4400万ドル(約1208億円)で、そのうち4450万ドル(約51億4900万円)はFIFA考案のコロナウイルス支援プロジェクトに充当された。支出の大部分を占めるのは、育成・教育プロジェクトで、5億5470万ドル(約641億8400万円)にのぼる。
FIFAの貯蓄は2021年末に16億3800万ドル(約1895億3300万円)に減少した。ただ、カタールW杯開催後には貯蓄は増加し2019-2022年のサイクルのピークに達すると予想されている。収入予算は、以前の設定通り64億4000万ドル(約7451億7200万円)に達成する見込みだ。