ファントークン

近年サッカー界で主流になってきているファントークン。コロナウイルスの流行により、スタジアムでの現地観戦ができなくなったタイミングでその知名度が上昇した。

一昔前は、現地へ出向くもしくはテレビで応援するスタイルが主流だったが、今やスマホを介してあらゆる形でチームをサポートすることができる。

その”サポート”方法の一つがファントークンの購入・保有だ。ファントークンを持っていると以下のような活動に参加できるようになる。

①選手がピッチに入場する際に通るトンネルのデザイン
②チームバスのデザイン
③限定品の購入
④ユニフォームデザインの応募
⑤その他

実際、①と②は先日スペイン1部リーグの強豪セビージャが発表したものだ。いくつかの選択肢の中からファントークン保有者は自分の気に入ったデザインに投票することができる。

ファンにとっては、自分がクラブの運営に直接関わっているという体験ができるため、より一層応援しているクラブに愛着が湧くことになるだろう。

ここまでファン目線で見てきたが、クラブ側にとっても興行収入が得られなくなったタイミングの新たな収入源となったほか、ファンとの距離を縮められるなど、よりファンを近くに感じることができる。

ファントークンとNFTの違い

結論から言うと、ファントークンとNFTは別物だ。

NFTは「Non Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)」の略だが、名前の通り交換することができない。

一方で、ファントークンは何かと交換することができる。「ユーティリティトークン」の一種だ。

ファントークンを扱う代表例「Socios.com」

主なサッカークラブの多くは、「Soicos.com」というプラットフォームと提携してファントークンを展開する。

サッカーに限らず、ゲーム分野、モータースポーツ、バスケットボール、テニスなど多岐にわたる。また、地域で見ても4大陸25ヵ国と広範囲だ。

サッカー界における最も直近のパートナー契約はレアル・ソシエダ。レアル・ソシエダのジョキン・アペリベイ会長は、「我々はデジタル化のプロセスを常に進め、お手本のクラブとなって新しい市場に到達しようとしている。テクノロジーが私たちの生活を変えているのは現実であり、レアル・ソシエダもこれを見逃すわけには行きません」と述べていた。

では最後に、この「Socios.com」と提携を結んでいるサッカー界のクラブ・団体を紹介しよう。

サッカー界におけるSocios.comとの提携一覧

【プレミアリーグ】

マンチェスターC

アーセナル

エバートン

リーズ

アストンヴィラ

クリスタルパレス

【ラ・リーガ】

バルセロナ

アトレティコ・マドリード

レバンテ

バレンシア

セビージャ

レアル・ソシエダ

【セリエA】

ユベントス

ACミラン

ASローマ

インテル

ナポリ

ウディネーゼ

ボローニャ

ノヴァーラFC

【リーグアン】

PSG

ASモナコ

【トルコリーグ】

ガラタサライ

イスタンブールBBSK

トラブゾンスポル・クラブ

ギョズテペSK

アランヤスポル

サムスンスポル

ガズィアンテプFK

【アルゼンチンリーグ】

インデペンディエンテ

ラシンクラブ

リーベルプレート

【ブラジルリーグ】

アトレチコ・ミネイロ

コリンチャンス

フラメンゴ

サンパウロ

ヴァスコ・ダ・ガマ

パルメイラス

インテルナシオナウ

バイーア

フルミネンセ

【メキシコリーグ】

サントス・ラグナ

アトラスFC

チバス

【インドネシアリーグ】

ペルシブ・バンドン

ペルシジャ・ジャカルタ

バリ・ユナイテッド

【団体】

アルゼンチンサッカー協会(AFA)

ポルトガル代表

イタリア代表

チャンピオンズリーグ

ヨーロッパリーグ

カンファレンスリーグ

【その他】

ベンフィカ(ポルトガル)

シントトロイデン(ベルギー)

ヤングボーイズ(スイス)

ウニベルシダ・デ・チレ(チリ)

アポロン・リマソール(キプロス)

レギア・ワルシャワ(ポーランド)

ディナモ・ザグレブ(クロアチア)

フォルトゥナ・シッタート(オランダ)

ミジョナリオスFC(コロンビア)

MLSの26チーム