アメリカの欧州サッカー界進出がとどまることを知らない。欧州主要リーグでは先日、RedBird CapitalがACミラン買収を行なったが、プレミアリーグのエヴァートンも4億ポンドでアメリカ人実業家によって買収されようとしている。
Financial Timesによると、今回クラブの買収を企んでいるのは不動産業を営むマチェク・カミンスキー氏であるとのこと。
現在のオーナーはファルハド・モシリ氏。2016年に株主となった後、2018年にクラブを買収した。同氏はエヴァートンのオーナーになる際、元々保有していたアーセナルの少数株式をロシアのビジネスパートナーであるアリッシャー・ウスマノフに売却した。
ただ、この両者の関係は少し問題になっていた。というのも、ウスマノフ氏が保有するUSMホールディングスがエヴァートンの新スタジアム「トフィースタジアム」を命名しようとしていたのだ。この批判の根底には、ロシア・ウクライナ戦争があった。
7月、モリシ氏は「クラブを売るつもりはない」と主張したが、この数週間で考え方が変わったと伝えられている。エヴァートンは、2019年から2021年にかけて3億7200万ポンドの損失を積み重ねており、さらに新スタジアム建設資金として5億ポンドの調達問題にも直面している。