リーグアン

欧州委員会(European Commission)は、放映事業を拡大しようとするフランスプロリーグ機構(LFP)が設立した新たな商業子会社「メディアコ(MediaCo)」の13%を投資ファンド『CVC』に売却することを承認した。この取引に関しては、今年の3月に各クラブが承認していた。

このファンドは14億9500万ユーロを支払い、結果的にリーグアンの価値は115億ユーロとなる。ちなみにこの額は、同じくCVCが参入しているラ・リーガの半分ほどである。

CVCは、シルバーレイク(Silver Lake)やオークツリー(Oaktree)、ヘルマン・アンド・フリードマン(Hellman&Friedman)といった3つの米国ファンドと争っていたが、最終的に物にすることができた。このプロジェクトは、リーグで最も力のあるPSGも支持している。

リーグアンの目的は、コロナウイルスの打撃から立ち直ること。CVCの参入について、LFPの会長は昨年秋に「選択の余地はない。私たちの長期的な未来は、これからの1年半に懸かっているのです」と強調していた。

この資金投入により、LFPはフランスサッカーをより魅力的なものにし、5〜10年後には収益を2倍、3倍にしたいと考えている。また、PSG、リヨン、マルセイユなどのビッグクラブに対して有利に働く収益の配分をもたらす可能性もあるという。事実、現在これらの強豪クラブは放映権収入の全体の10%未満しか受け取っていない。