毎シーズン各国サッカーリーグでは熱い戦いが繰り広げられる。欧州5大リーグでは、基本的に決まったクラブが優勝することが多いが、一方で、ダークホースが上位に食い込み、伝統あるクラブが降格寸前ということも多々ある。

そこで生まれるのは「各国リーグでの最多優勝回数を誇るクラブはどこなのか」という疑問だ。昔は多くのタイトルを獲得していたが、近年はそうでもないという以外なクラブも多く存在する。ドイツのハンブルガーSVが一つの例だろう。

今回の記事では各国リーグ最多優勝クラブをまとめてみた。今シーズンの成績と照らし合わせながら妥当かどうか注目してみよう。

北中南米の各国最多優勝クラブはこちら


1. プレミアリーグ

マンチェスターユナイテッド

プレミアリーグの最多優勝クラブは「マンチェスター・ユナイテッド」。ここでの「プレミアリーグ」は、プレミアリーグとして発足した1992-93シーズンからであるため歴史は比較的浅いが、13回の優勝を記録している。

しかし、マンチェスター・ユナイテッドは近年絶不調に陥っており、10年間有償に遠ざかっている。

ビッグ6の優勝回数で言えば、21-22年王者のマンチェスター・シティが6回、チェルシーが5回、アーセナルが3回、リバプールが1回となっている。唯一優勝がないのはトッテナムだ。

ちなみに1992-93シーズンからほぼ毎年ビッグ6が優勝しているのだが、2シーズンのみビッグ6以外のクラブが優勝している。1994-95シーズンのブラックバーン・ローヴァーズと岡崎慎司選手も活躍した2015-16シーズンのレスター・シティである。

2. ラ・リーガ

レアル・マドリード

ラ・リーガの最多優勝クラブは「レアル・マドリード」。その数なんと35回。2位のバルセロナは26回であり、大きく突き放していることがわかる。毎年、宿敵のバルセロナや近年再び力をつけてきたアトレティコ・マドリードと熱い優勝争いを繰り広げる。

21-22年は、チームとして序盤戦から安定したパフォーマンスを見せ、2位バルセロナと勝ち点差13で優勝を果たした。ただ、バルセロナは後半戦に一気に調子を上げての2位だったため、22-23年はレアルにとって相変わらず厳しい相手になるだろう。

3. ブンデスリーガ

バイエルン・ミュンヘン

ブンデスリーガの最多優勝クラブは「バイエルン・ミュンヘン」。31回の優勝を誇るが、ボルシアMGとドルトムントの5回(2位タイ)と比べると圧倒的な強さだということがわかる。2000年以降バイエルンがリーグ戦3位以内で終わることができなかったのは、06-07年の一度のみ。

また、12-13年からはトップの座を譲らず、21-22年の優勝で破竹の10連覇を達成することとなった。

4. セリエA

ユベントス

セリエAの最多優勝クラブは「ユベントス」。優勝回数は36回。2011-12シーズンから9連覇を成し遂げていたが、20-21年ついにインテルに敗れることとなった。

ユベントスの後ろにつけるのは、インテルとACミランで共に19回。ACミランは、21-22年のスクデット獲得でインテルの優勝回数に追いついた。そして、意外にもその次につけるのはジェノア。ただ、1923-24年が最後の優勝となっており、典型的な「古豪」と言えるだろう。

5. リーグ1

パリサンジェルマン

リーグ1の最多優勝クラブは、「パリサンジェルマン」と「サンテティエンヌ」。優勝回数は10回だ。PSGは、21-22年の優勝でサンテティエンヌの記録に追いついた。サンテティエンヌは、1980-81シーズンを最後に優勝しておらず、さらに2021-22年は降格の危機に迫っている。

2クラブの後ろには、マルセイユ(9回)、ナント、モナコ(共に8回)、リヨン(7回)が続いており、優勝回数で言えば、リーグ1は混戦状態だということがわかる。近年積極的な補強を行うパリ・サンジェルマンはその数字をどこまで伸ばしていくのか。