サッカークラブは十人十色。パリサンジェルマンやマンチェスターシティのように資金が潤沢で欧州のコンペティションで戦うためにワールドクラスの選手を揃えようとするクラブもあれば、セビージャやモナコ、ドルトムントのように若い選手を獲得し、価値を高め売却するクラブもある。
多種多様だが、今回注目するのは選手の獲得年齢だ。CIESスポーツ研究国際センターが過去10年間の3000件を超える移籍を集積し、クラブ毎の獲得選手平均年齢を算出している。過去10シーズンで2部リーグに降格したことのあるクラブは度外視。なお、下部組織からのプロ昇格は含まれない。
まず欧州5大リーグで最も若い選手を獲得しているクラブを見ていこう。
欧州5大リーグ-獲得選手平均年齢が最も若いクラブTOP10
1-レアルマドリー 22.87歳
2-ボルシアMG 23.36歳
3-ボルシア・ドルトムント 23.57歳
4-ニース 23.73歳
5-LOSCリール 23.88歳
6-レアル・ソシエダ 23.90歳
7-ヴォルフスブルク24.12歳
8-レヴァークーゼン24.14歳
9-モナコ24.22歳
10-バイエルン・ミュンヘン24.26歳
欧州5大リーグで見ると若い選手の活躍が目立つクラブが多い。やはりブンデスやラリーガといった若く有望な選手がステップアップするために挑戦するリーグ所属のクラブが上位に入ってきていることがわかる。
ただしその中にはレアルマドリーやバイエルン・ミュンヘンといった欧州でもトップレベルのクラブも紛れ込んでいる。レアルマドリーに関しては今日もクロースやモドリッチ、ベンゼマなどベテランが相変わらずの活躍をしている一方でロドリゴ、カマヴィンガ、チュアメニ、バルベルデ、ヴィニシウスを筆頭に世代交代が着実に進んでいる。
またそのような選手たちが名実ともにトップともいえるようなクラブに留まり続けるため平均年齢が低くなっている。
一方ブンデスリーガの覇者、バイエルン・ミュンヘンは同リーグの活躍する有望な若手をクラブに迎え入れていることからランクインできている。
では次に逆を見ていこう。最も獲得選手の平均年齢が高いクラブだ。
欧州5大リーグ-獲得選手平均年齢が最も高いクラブTOP10
1-チェルシー 26.71歳
2-インテル 26.44歳
3-ウェスト・ハム26.41歳
4-マンチェスターユナイテッド 26.17歳
5-ミラン 26.14歳
6-アトレティコ・マドリー 26.04歳
7-フィオレンティーナ 62.03歳
8-エヴァートン25.99歳
9-ラツィオ 25.95歳
10-クリスタル・パレス 25.94歳
対象的なTOP10になっただろう。プレミアやセリエAのクラブが多いことがわかる。プレミアリーグではやはり全盛期を迎えた選手やベテランが満を持して移籍といったケースが多いことが要因だろう。一方でセリエAは全盛期が過ぎキャリアの晩年を迎えた大ベテランが平均年齢を上げていることに繋がっている。