4年に1度、スペインのテレビ業界を席巻するUEFA欧州選手権(EURO)。同大会は、スペイン国内のテレビ視聴者層を引っ張ってきた。放映コンサルタント会社のデータによると、ユーロ2021はTelecincoという放送で35.6%を記録していた。
参考程度に、日本の関東地区における第100回全国高校サッカー選手権大会決勝の世帯平均視聴率は6.6%だった。いかにスペインでサッカーの人気があるかがわかる。
また、スペイン国内での東京オリンピック1日平均視聴率は14.6%で、欧州選手権は2021年全体で最も視聴率の高いスポーツイベントだったことになる。
全試合を見ることができなかった例年とは異なり、今大会は無料放送で全試合が見られるようになった。それが視聴者の増加につながったといえるだろう。また、スペイン国内では、スペイン代表が優勝した年に視聴者数が増加する傾向にあるが、スペイン代表チームの成績とは無関係の視聴者動員を続けている。
スペイン代表の成績と視聴率
1996年 ベスト8(48.8%、無料)
2000年 ベスト8(41.3%、無料)
2004年 一次リーグ敗退(38%、無料)
2008年 優勝(41%、無料)
2012年 優勝(47.9%、無料)
2016年 ベスト16(37.7%、無料、独占)
2020年 ベスト4(62.5%、無料)