エスパニョールは新ショップをバルセロナ中心地にクリスマスに合わせてオープンする予定。コロナウイルスによりランブラス通りにあった店舗を閉鎖していたが、今回のオープンで同クラブのショップは再び3店舗に戻る。


エスパニョールは、クリスマスシーズンに向けてファンにサービスを提供するため、近日中に新しいショップをオープンする。場所は中心地のバルメス通りの191番地だ。契約の金銭的な条件は不明となっている。2019年の夏にオープンした「3店舗目」はコロナウイルスの影響で閉店していたが、場所は変わったもののそれを引き継ぐこととなった。他の2店舗は、スペイン広場の近くと
エスタディ・コルネリャ=エル・プラット(本拠地)にある。

ショップに関連するすべての売上を含むマーチャンダイジング事業は、昨シーズン、コロナウイルスの影響で100万ユーロ(約1億2800万円)から56万8000ユーロ(約7282万4476円)強へと46%減少した。ただ、これらの数字はエスパニョールが達成した記録的な金額であり、何よりも中国での公式商品の販売をeコマースで後押ししたウーレイ選手の効果が大きい。

2020-2021年シーズン、エスパニョールは合計1140万ユーロ(約14億6200万円)を失ったが、チーム戦力を上げてラ・リーガ残留を目指しているため、今シーズンはさらに900万ユーロ(約11億5400万円)を失うことが予想される。ただ、2000万ユーロ(約25億6400万円)相当の移籍を含む収入増加計画が実現すれば、総収入は再び1億ユーロ(約128億円)に迫ることになる。

ラ・リーガによると、クラブの純負債は、前年比56%減の2030万ユーロ(約26億円)となり、近年のクラブの中で最も低い金額となっている。この金額の大部分は、他クラブとの契約に関するものである。また、2020-2021年シーズンの下半期にテレビ放映権の保証のために締結された、2022-2023年シーズンまで返済期限のない610万ユーロ(約7億8200万円)も含まれている。計画では、降格支援金3000万ユーロ(約38億4600万円)のおかげで2020-2021年に達成した4980万ユーロ(約63億8500万円)に対し、今シーズンは7700万ユーロ(約98億7200万円)の経常利益を目標としている。

ただ、この金額には移籍によるキャピタルゲインも含まれているため、万が一冬や夏に大金で選手を売却することができなければ、興行収入などの回復や中国のメインスポンサーに頼ることになる。