今回は、過去にドルトムントとバイエルン・ミュンヘンの両方でプレーしたことのある選手を紹介していこう。
ミヒャエル・ルンメニゲ
バイエルン:82-88
ドルトムント:88-93
一人目は元西ドイツ代表のミヒャエル・ルンメニゲ。あの生粋の点取り屋カール=ハインツ・ルンメニゲの実の弟だ。
兄のカール=ハインツはフォワードとして活躍したが、ミヒャエルは攻撃的ミッドフィルダー。MFにしては得点能力が高く、リーグ戦二桁得点を複数回記録している。
キャリア晩年にはJリーグの浦和レッズに移籍し、約3シーズンプレーした。シーズンを全うした2期目は高い得点能力で二桁得点を達成した。
トーマス・ヘルマー
ドルトムント:86-92
バイエルン:92-99
ドイツ代表として活躍したトーマス・ヘルマーは、プロデビュー3シーズン目にドルトムントへ移籍すると、初年度から主力として活躍した。
ポジションは主にセンターバックだが得点能力も備わっており、5得点以上決めたシーズンもある。
ドルトムントではポカール制覇1回にとどまったが、バイエルンではリーグ優勝3回、ポカール優勝1回、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)優勝1回と数々のトロフィーを獲得した。
🎉 Heute hat Thomas #Helmer Geburtstag! Wir wünschen von schwarzgelbem Herzen alles Gute zum 53.! #HappyBirthday pic.twitter.com/UnS6s14WIV
— Borussia Dortmund (@BVB) April 21, 2018
ユルゲン・コーラー
バイエルン:89-91
ドルトムント:95-02
ドイツ代表として100試合以上に出場した同国のレジェンド。対人に強いセンターバックだった。先ほどのトーマス・ヘルマーとほぼ入れ替わりのように移籍しているため、一緒にプレーしたのはドイツ代表のみとなっている。
バイエルン時代にはリーグ優勝1回、ドルトムント時代にはリーグ優勝2回、チャンピオンズリーグ優勝1回を経験している。
シュテファン・ロイター
バイエルン:88-91
ドルトムント:92-04
ドイツ代表として活躍したシュテファン・ロイター。主に右サイドハーフや右ウィングバックなどでプレーした。
プロ5年目にニュルンベルクからバイエルン・ミュンヘンに移籍すると、主力として活躍。88-89、89-90のリーグ2連覇に貢献した。
その後ユベントスを挟んでドルトムントへ移籍し、クラブの初優勝を含む3回のリーグ制覇や初のチャンピオンズリーグ制覇の立役者の一人となった。
ロベルト・コヴァチ
バイエルン:01-05
ドルトムント:07-08
クロアチア代表として長年活躍したロベルト・コヴァチ。ポジションはセンターバックだった。選手としても監督としてもバイエルンで優勝を果たしているニコ・コヴァチの弟である。選手時代2シーズンの間は同じチームでプレーした。
バイエルン・ミュンヘンではブンデスリーガ優勝を2回経験している。
トルステン・フリンクス
ドルトムント:02-04
バイエルン:04-05
ドイツ代表として活躍したトルステン・フリンクス。ポジションはボランチで、中盤の要であった。主にブレーメンで活躍したため、ドルトムントとバイエルンには合わせて3年しか所属していない。
1年のみ所属したバイエルンでは、ブンデスリーガとポカールの2冠に貢献している。
ロベルト・レヴァンドフスキ
ドルトムント:10-14
バイエルン:14-22
言わずと知れた現役最高のストライカーの一人であるレヴァンドフスキ。どんな体勢からでも得点を決めることができ、ブンデスリーガ得点王には7回輝いている。20-21年に記録したリーグ戦41ゴールは、ブンデスリーガ歴代最多得点記録である。
個人として、ドルトムントではブンデスリーガ2連覇、バイエルンではブンデスリーガ8連覇を主力として経験するなど、各タイトルをほしいがままにしている。残すはチャンピオンズリーグのみだ。
🔴 Robert Lewandowski = Bundesliga top scorer 🥇
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) June 29, 2020
2013/14 – ⚽️2⃣0⃣
2015/16 – ⚽️3️⃣0️⃣
2017/18 – ⚽️2️⃣9️⃣
2018/19 – ⚽️2️⃣2️⃣
2019/20 – ⚽️3⃣4⃣ #UCL | #MondayMotivation pic.twitter.com/Qr3gquTKFG
マッツ・フンメルス
ドルトムント:07-08(バイエルンからローン)、08-16、19-
バイエルン:07、16-19
鋭い読みと的確なポジショニングでクリーンな守備を行う元ドイツ代表フンメルス。選手キャリアでは、バイエルンとドルトムント以外のクラブを経験していない。
ドルトムントとバイエルンを合わせて合計5回のブンデスリーガ優勝を経験している。
マリオ・ゲッツェ
ドルトムント:09-13、16-20
バイエルン:13-16
18歳で黄金期を迎えていたドルトムントの主力として活躍し、リーグ2連覇にも貢献したゲッツェ。テクニックに優れており、どのような状況でも打破できる能力を持っている。
ゲッツェといえば、2014年W杯の決勝だろう。途中出場でピッチに立ったゲッツェは、0-0の延長後半に左サイドの角度のない場所からゴールを決め、一躍ドイツの英雄となった。
ニクラス・ジューレ
バイエルン:17-22
ドルトムント:22-
大柄のセンターバックとしてこれからさらに全盛期を迎えようとしているドイツ代表ジューレ。バイエルンの主力として活躍していたが、2022年に契約を更新せずドルトムントへ移籍することとなった。
ドルトムントでは完全な主力というわけではないが、今後のさらなる活躍に期待したい。