今シーズン、カイセドやマクアリステル、三笘薫らを擁し、来季のEL出場圏内の6位という素晴らしい成績を残したブライトン。
リーグ戦ではボールを保持するスタイルを貫き、チェルシーやユナイテッド、リバプールなどビッグ6相手に勝利を収めた。
チームを導いたのはイタリア人監督のロベルト・デ・ゼルビ。今シーズン途中からグラハム・ポッターの後任として昨年の9月に就任。ここまでリーグ戦31試合14勝7分10敗の成績を残した。
その手腕を評価する声が日に日に大きくなり、来季のさらなる躍進が期待されるブライトンだが、指揮官のデ・ゼルビはこれまでどのようなキャリアを送ってきたのだろうか。
彼のこれまでの道のりを振り返る。
現在43歳のデ・ゼルビは現役時代は長くセリエB、Cで長くプレーし、選手キャリア10年目でセリエAデビューを果たした遅咲きの選手だった。12-13シーズンを最後に現役を退くと、アマチュアクラブを経て古巣カルチョ・フォッジャ1920の監督に就任。セリエCから監督キャリアをスタートさせる。
その後、パレルモ、ベネヴェント、サッスオーロといったセリエAクラブの監督を歴任。サッスオーロで8位の成績を残すも、更なる成長を望み、2021年5月にシャフタール・ドネツクの監督に就任。就任後はリーグ戦で首位を走っていたが、2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻によりリーグ戦が中断。シーズン終了後に退団となった。
フリーとなっていたデ・ゼルビだが今シーズン途中から、ブライトン監督に就任した。
デ・ゼルビはシャフタールでの経験をインタビューでこう回想している。
「ある日、すべてが変わる可能性があることを学びました。侵攻の前日、私たちは練習試合に出場し、選手たちと一緒に楽しみました。そして翌日、私たちは爆弾と砲撃があったホテルの中に残りました」。
「私の考えは、いつかウクライナに戻って仕事を終えることです。チームを失い、選手たちを失い、仕事をする上でこれを受け入れるのは難しい状況でした」。
デ・ゼルビは、グアルディオラがブライトン戦前のインタビューで「ロベルト・デ・ゼルビは過去20年間で最も影響力のある監督の1人だ。彼らのようなプレーをするチームは存在しない、それはユニークだ」と語るなど名将からも高い評価を受けている。来シーズンはプレミアリーグ、ヨーロッパリーグでどのような戦いを見せ、デ・ゼルビ自身は今後どのようなキャリアを歩むだろうか。
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(By ALLSTARS CLUB編集部)