バルセロナの会長であるジョアン・ラポルタ氏がCatalunya Radioで語ったところによると、現在バルセロナが望んでいることは、シーズンの会計年度が終了する6月30日までにCVCとの取引、あるいはバルサ・スタジオの売却を完了することだそうだ。
バルサ・スタジオとは、バルサTVやSNSなど、クラブのオンラインビジネスの様々な構造を網羅する独自のオーディオビジュアルプロジェクト。現在、バルサ・スタジオの買収には6社が関心を寄せている。2019年半ばに400万ユーロの初期投資でプロジェクトを開始し、現在では約3000万ユーロの売上高を生み出している。
一方で、最初に投資ファンドCVCとラ・リーガとの契約の停止を要求していたものの、FCバルセロナはその決定を再考し、2億ユーロ以上をもたらすであろうCVCとの契約をまだ交渉しているところだ。
ジョアン・ラポルタ氏は、「6月30日までに最低でも一つのオプションを実行できれば、クラブの財政はほぼ一掃されます。ただ、慎重さを欠かす訳ではない」と話す。
バルセロナの目的は、クラブの財政を安定させ、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を遵守して、次の移籍市場で選手獲得ができるようにすること。ラポルタ会長の野望は、1年以内にクラブの5億ユーロにも上るマイナス資本を回復させることでもある。
クラブは2021年の6月30日、20-21年の会計年度を4億8100万ユーロの損失で閉じた。売上高は6億3100万ユーロで、19-20年の8億5500万ユーロから26%減少している。