スペイン政府は、女子サッカーのプロ化に向けて、スタジアムの整備や新設を推進する。この援助は、欧州の資金によって支えられてる。


「スポーツにおける男女平等を目指す私たちにとって、女子サッカーはその原動力となるべき存在です」。スペインスポーツ上級委員会(CSD)の事務局長であるアルベルト・ソレール氏が、プリメラ・イベルドローラ(スペイン女子1部)について発言している。女子サッカーのクラブは、プロリーグに適合させるために、1,800万ユーロ(約23.4億円)の資金を得ることになる。その内の1,600万ユーロ(約20.8億円)は2021-2022シーズンの参加チームに配られ、残りの200万ユーロ(約2.6億円)は2022-2023シーズンの昇格チームに支給される予定。

スペインスポーツ上級委員会(CSD)では、今後2〜3年の間に、リーグが安定して成長し、大会が自ら利益を生み出せるような仕組みにすることを目指している。

ラ・リーガのクラブで、すでに女子サッカーチームへの大規模な投資を発表しているのがレアル・ソシエダだ。ギプスコアに本拠地を置くクラブは、ズビエタのクラブハウス施設に女子サッカーチームがホームとして使用するミニスタジアムを建設する予定だ。ただし、この出資は、CVCがラ・リーガとの提携後に提供する資金で賄われる。

ミニスタジアムの隣に新しい建物の建設が予定されており、その大部分はサッカーとホッケーの女子チーム専用となる。レアル・ソシエダのジョキン・アペリバイ会長は、このプロジェクトの発表会で、「構造的には、女子チームと男子チームはすべてにおいて対等になる」と繰り返し述べた。

施設だけでなく、CSDは女子サッカーのプロ化のプロセスを少なくとも3シーズン管理・運営することを約束しており、そのために資金を配分することを意味している。

イベルドローラ(スペインの電力公益企業)は、スペインサッカー連盟(RFEF)と2024-2025年までメインパートナーとして大会のネーミングライツ契約を結んでいる。女子サッカーのビジネスの規模は、クラブによって顕著な差があり、まだ簡単に測れるものではない。女子サッカーに割く予算を詳しく発表している数少ないクラブは、レアル・マドリードとFCバルセロナだが、他のチームと比較すると大きな差があるのが現実だ。