クロアチア対ブラジル

日本時間12月10日0:00、カタールワールドカップ準々決勝の1試合目、クロアチア対ブラジルの一戦が行われる。クロアチアは日本を、ブラジルは韓国を破って勝ち上がってきた。

クロアチアはロシア大会を同国史上最高順位となる準優勝で終え、今大会こそはという気持ちが強いだろう。

一方のブラジルは2002年に優勝して以来、4大会で3度ベスト8止まりとなっており、こちらもサッカー王国の名にかけて全力でベスト4を狙ってくるはずだ。

クロアチアは元々ユーゴスラビアの一部であったため、クロアチア代表としての歴史はまだ浅い。よってブラジルとも過去に4度しか対戦がない。

ただ、その4度の対戦では、ブラジルが3勝1分と圧倒。ワールドカップでも2006年大会、2014年大会で対戦しているが、どちらもブラジルに軍配が上がっている。

果たしてクロアチアがブラジル相手に初勝利を収めることになるのか、それともブラジルが相性の良さでベスト4に進出するのか。

それでは、この4試合の結果を詳しく見ていこう。

ブラジル:3勝1分
クロアチア:1分3敗

2005年国際親善試合(1-1の引き分け)

両者が初めて顔を合わせたのは、2005年の国際親善試合。クロアチアは、ニコ・コヴァチやダリヨ・スルナなどを擁し、一方のブラジルはロナウドやカカ、カフーなど錚々たるメンバーが揃っていた。

先制したのはクロアチア。当時ハイドゥク・スプリト所属で、後にトッテナムでもプレーしたニコ・クラニチャールがゴール。直近のワールドカップ王者に貴重な先制点を記録した。

しかし、そのままいかないのがブラジル。前半の内にリカルジーニョのゴールで同点に追いついた。ただ、その後は両者譲らず、結果は1-1の引き分けに終わった。

2006年ドイツW杯グループステージ(1-0でブラジル勝利)

2戦目はワールドカップのグループステージだ。ブラジル、オーストラリア、クロアチア、日本のグループで、ブラジルとクロアチアは初戦のカードだった。

両者ともに落とせない初戦で先制したのはブラジル。前半44分まで膠着状態が続いていたが、カカがペナルティーエリア外から左足で強烈なシュートを放つと、そのままゴールに吸い込まれた。

その後はお互い譲らない戦いが続き、最終的に1-0でブラジルが初戦をものにした。

2014年ブラジルW杯グループステージ(3-1でブラジル勝利)

この試合は、ブラジルワールドカップの開幕戦。自国開催のブラジルは試合を落とすわけにはいかないが、マルセロのオウンゴールというまさかの形でクロアチアが先制することとなった。

何としても勝たなければならないブラジルは、前半29分にネイマールのゴールで追いつくと、後半にはPKをネイマールが冷静に流し込み逆転。試合終了間際にはオスカルがダメ押しゴールを決め、3-1でブラジルが勝利した。

2018年国際親善試合(2-0でブラジル勝利)

直近の直接対決は2018年の国際親善試合。ロシアワールドカップの直前に行われたこの試合は、お互いの堅い守備で後半20分になっても0-0であった。

均衡を破ったのはネイマール。得意のドリブルで左サイドを突破すると、ニアにぶち込んだ。

ダメ押し点を決めたのはフィルミーノ。ふわりと浮かせたパスに反応したフィルミーノは、胸トラップからキーパーを越すループシュートを放った。