コパ・デル・レイ22/23年のベスト4進出チームが出そろった。バルセロナ、オサスナ、アスレティック・ビルバオ、レアル・マドリードの4クラブだ。
バルセロナは久保建英擁するレアル・ソシエダを、オサスナはセビージャを、アスレティック・ビルバオはバレンシアを、レアル・マドリードはアトレティコを破って駒を進めた。
このように今回のベスト4に残った4クラブだが、実はある共通点がある。それは全て完全ソシオ制を採用しているクラブであるというところだ。
通常サッカークラブは、お金を持った個人や企業が株を買い取ることによってオーナーとなる事例が多いが、この4クラブはそのような「オーナー」が存在しない。スペインではSAD(スポーツ株式会社)になるクラブがほとんどだが、この4クラブは例外だ。
その代わりとなっているのが「ソシオ」。日本語ではクラブ会員に当たるもので、ソシオから支払われる年会費でクラブを支えることになる。
一方でソシオは試合観戦チケットを優先的に購入できるほか、経営陣を選ぶ際の投票などに参加することができる。
いくつかの条件を満たさなければソシオにはなれないが、バルセロナファンにとっては夢のような権利と言えるだろう。