2021年10月、ラ・リーガで信じられないような記録が更新された。それは、アスレティック・ビルバオに所属するイニャキ・ウィリアムズの連続試合出場記録だ。同選手はラ・リーガの試合を1度も欠場することなく試合に出続けた。正確に言えば「出続けている」。
2021年10月の時点で203試合連続出場でスペイン史上トップに躍り出たのだが、日本時間2022年11月9日に行われたカディスとの一戦で244試合に伸ばしているのだ。
今回の記事では、ラ・リーガのイニャキ・ウィリアムズの記録のほか、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、セリエAの連続試合出場記録を見ていこう。
ラ・リーガ
ラ・リーガの記録は先述の通り、アスレティック・ビルバオのFWイニャキ・ウィリアムズ。2022年11月9日時点で244試合の連続試合出場を誇る。2021年10月に抜いたのは、レアル・ソシエダ一筋で活躍したDFフアン・アントニオ・ララニャガの記録だ。
連続試合出場記録が始まったのは、2016年4月21日のアトレティコ・マドリード戦。当時21歳だった若武者が、怪我や累積警告、実力不足などによる欠場なしでここまでプレーするとは夢にも思わなかっただろう。
同選手は現在28歳。どこまでこの記録を伸ばしていくのだろうか。
プレミアリーグ
プレミアリーグの記録は、ブラックバーンやアストンビラ、トッテナムで活躍した元アメリカ代表GKブラッド・フリーデル氏が持つ310試合。それまでの記録が166試合だったことから、いかに飛び抜けた記録であるかが分かる。トッテナムに所属していた2012年9月のマンチェスター・ユナイテッド戦で終止符が打たれた。当時41歳。
ちなみに、フィールドプレーヤーに限ると、元チェルシーのレジェンドであるフランク・ランパードの164試合がプレミアリーグ最高。GKでも素晴らしいことは変わりないが、やはり、フィールドプレーヤーの方が身体的負担が大きいため、連続試合出場は難しくなる。
ブンデスリーガ
ブンデスリーガの記録は、1960年代から1980年代に活躍した元西ドイツ代表GKセップ・マイヤー氏が持つ442試合。セップ・マイヤーといえばバイエルン・ミュンヘンのレジェンドGKだ。1966-67年から1978-79年までリーグ戦全試合に出場。W杯やUEFA欧州選手権、チャンピオンズリーグ、ブンデスリーガなど数々のタイトルを獲得した。
セリエA
セリエAの記録は、ナポリやユベントスで活躍した元イタリア代表GKディノ・ゾフ。1972年から1983年までユベントスで332試合の連続試合出場を記録した。クラブではセリエA優勝6回、UEFAカップ優勝1回、イタリア代表ではW杯とUEFA欧州選手権でそれぞれ1回ずつ優勝を経験している。
ゾフは引退後、ユベントスやラツィオ、イタリア代表の監督を務めた。