各大陸のチャンピオンが集まるクラブワールドカップは、中国あるいは日本で開催される予定だったが、延期され最終的にはUAEで開催することになった。
国際サッカー連盟(FIFA)が主催するこのイベントは、年々ファンの関心を失っており、開催日の関係でクラブにとっても負担の大きいものとなっている。そんな中でFIFAは参加7チームに総額1500万ユーロ(約19億7700万円)を分配することになった。
FIFAが発案したクラブW杯の新フォーマット
2016年末、FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏は、クラブワールドカップを2019年から32チームに拡大し、12月から6月に日程を変更して、放送局とスポンサー双方にとってよりバランスのとれた魅力的な大会にすることを提案した。しかしパンデミックの結果、プロジェクトは進行せず、元のフォーマットに戻された。
2021年に予定されていた大会は、毎年ではなく4年に1度開催され、24チーム、31試合が行われる予定だった。クラブワールドカップには、開催年までの4シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝チーム、ヨーロッパリーグ優勝チームが参加することになっていた。
ヨーロッパの8チームのほかに、中南米から6チーム、オセアニアから1チーム、アジア、北米、アフリカから各3チームが参加する。3チームずつ8つのグループに分けられ、グループ優勝者は決勝トーナメントに進出する。
このフォーマット案に対してヨーロッパを中心に多くのクラブが、繁忙期の真っただ中に開催されることから、反対している。また、チャンピオンズリーグで1勝ごとにもらえる270万ユーロ(約3億5500万円)に比べ、手渡される金額が少ない(タイトル獲得で最大500万ユーロ=約6億5900万円)ことも理由の一つ。