ベスト8進出チームが出そろい、6月のイスタンブールでの決勝を目指して、熱い戦いが繰り広げられるチャンピオンズリーグ22/23。
準々決勝ではベンフィカ対インテル、マンチェスターC対バイエルン、レアル・マドリード対チェルシー、ミラン対ナポリの対戦が決定している。
イタリア勢が8チーム中3チームと躍進が目立つ。
欧州でプレーする選手や監督にとってCL制覇は大きな目標・夢であり最も競争力のある大会。その分勝ち上がるには質の高いサッカーが要求される。
しかしその競争力の高いCLでシーズン途中の監督就任ながら優勝に導いた例もいくつかある。
今回は2000年のCL決勝以降でシーズン途中の監督就任で優勝に導いた例を紹介する。
99-00 デル・ボスケ(レアル・マドリード)
1999年11月にジョン・トシャックがレアル・マドリードの監督を解任されるとその後任としてデル・ボスケが正式に監督に就任。それ以前には暫定監督を務めたこともあったが、正式に監督となった。ユナイテッドやバイエルンに勝利し、決勝進出を果たすと、決勝ではバレンシアを3-0で下し、優勝を果たした。その後、マドリーの黄金期を築いた。
11-12 ディ・マッテオ(チェルシー)
2011年に現役時代に所属したチェルシーのアシスタントコーチに就任。シーズン途中にビラス・ボアスが解任されると暫定監督となった。リーグ戦では奮わなかったものの、CLでは躍進。ビラス・ボアスが率いたラウンド16の1st legではナポリに3-1で敗れたが、2nd legで4-1でひっくり返す。その後はベンフィカ、バルセロナを破り決勝に進出した。アリアンツ・アレーナでのバイエルンとの決勝では終盤にドログバのゴールで追いつき、PK戦の末、勝利を収め優勝を飾った。
15-16 ジダン(レアル・マドリード)
シーズン途中、ラファエル・ベニテスが解任されたことを受け監督に就任。ラ・リーガではバルサに優勝を譲ったものの、CLではローマ、ヴォルフスブルク、マンチェスターCを破り決勝進出。マドリードダービーとなった決勝ではPK戦の末、アトレティコを破り優勝を果たした。
19-20 ハンジ・フリック(バイエルン・ミュンヘン)
長年ドイツ代表のアシスタントコーチとしてレーブを支えたフリックは2014年にその職を退任。ドイツサッカー連盟のSDの就任し、一度現場を離れていた。そして2019年にバイエルンのアシスタントコーチに就任すると、監督を務めていたコバチが解任され、監督に。ポルトガルで集中開催された準々決勝以降はチェルシー、バルサ、リヨンを破り決勝に進出し、決勝ではPSGに1-0の勝利を収め優勝を果たした。
20-21 トゥヘル(チェルシー)
ランパードがシーズン途中に解任されたチェルシーの後任として就任。アトレティコ、ポルト、マドリーを破り、決勝進出。決勝でマンチェスターCを破り優勝を果たした。
(By ALLSTARS CLUB編集部)