チェルシー

ベスト8が出そろった22-23シーズンのチャンピオンズリーグ。

イタリアのチームが3チーム、イングランドが2チーム、スペイン、ドイツ、ポルトガルから1チームずつが勝ち残った。

3月17日に準々決勝と準決勝の組み合わせ抽選会が行われ、4月に準々決勝、5月に準決勝、6月11日に決勝が予定されている。

今シーズンの決勝はトルコ最大級のスタジアムであるアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥで開催される。このスタジアムはトルコの初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクに因んで名前が付けられたスタジアムだ。

04-05シーズンのCL決勝(リバプール対ミラン)でも使用されており、2度目のCLファイナル開催となる。

前回は劇的な展開となった決勝だが今シーズンの決勝はどのような結末を迎えるだろうか。

サッカー界最大級のビッグタイトルのフィナーレを飾るCL決勝は開催地が事前に決まっており、中立地で行われることになっているが、過去には決勝戦のスタジアムをホームとするチームが決勝戦に進出した例がチャンピオンズカップ時代を含め、過去4度ある。

今回はチャンピオンズカップ/リーグ決勝をホームスタジアムで戦った例を紹介する。

1956-57 サンティアゴ・ベルナベウ レアル・マドリード 2-0 フィオレンティーナ

レジェンドであるアルフレッド・ディ・ステファノを擁し、決勝まで勝ち上がったマドリーとイタリアのフィオレンティーナが決勝で対戦。会場はサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ディ・ステファノのゴールなどで2-0でマドリーが勝利を収めている。

1964-65  サン・シーロ インテル1-0 ベンフィカ

イタリアのインテルと、ポルトガルのベンフィカが決勝で顔を合わせた。試合はジャイルが決勝点を記録し、インテルが優勝を飾った。ベンフィカには当時、エウゼビオが所属していた。

1983-84  オリンピコ ローマ1-1(2-4PK)リバプール

ローマのホーム、オリンピコで行われた83-84シーズンの決勝。リバプールはイアン・ラッシュやダルグリッシュ、アラン・ハンセンらを擁し、オリンピコに乗り込んだ。試合は1-1のままPK戦に突入し、リバプールが勝利した。

2011-12 フースバル・アレーナ・ミュンヘン バイエルン1-1(3-4PK)チェルシー

11/12シーズン、チャンピオンズリーグになってから初めて、決勝の会場をホームスタジアムとするクラブが決勝に進出した。

会場となったのはバイエルンのホームスタジアム・フースバル・アレーナ・ミュンヘン。バイエルンはハインケスがチームを率い、対戦相手のチェルシーはビラス・ボアスの後任としてシーズン途中から監督に就任したディ・マッテオが指揮を執っていた。

この試合は両者とも出場停止者が目立ち、チェルシーはテリー、イバノビッチ、メイレレス、ラミレスが、バイエルンはバトシュトゥーバ、アラバ、ルイス・グスタボが出場停止となった。バイエルンのベンチには元日本代表の宇佐美貴史がメンバーとして名を連ねていた。

試合は両翼にリベリとロッベンを配置するバイエルンが多くのチャンスを作り、シュート数などでチェルシーを上回ったが、得点を奪うことができず80分が経過した。

しかし迎えた83分に均衡が破れる。クロースのクロスにミュラーがヘディングで合わせ、ついにバイエルンが先制。ホームスタジアムでプレーするバイエルンがこのまま勝利するかと思われた。

88分、チェルシーがこの試合初めてのコーナーキックを獲得すると、マタが蹴ったクロスにドログバが合わせ、同点に追いつく。

試合は延長戦にもつれ込み、バイエルンがPKを獲得し勝ち越しのチャンスを得るが、ロッベンのPKをチェフがセーブし、試合の行方はPK戦に。4-4で迎えた5人目のシュバインシュタイガーがチェフにセーブされると、チェルシーの5人目ドログバは落ち着いて決め、チェルシーが劇的な優勝を飾った。

(By ALLSTARS CLUB編集部)