UEFAは、この夏のチャンピオンズリーグで過去最大級のスポンサーシップを獲得する予定だったが、暗号通貨企業「Crypto.com」との契約が土壇場で決裂し、惜しくも逃してしまった。
『SportBusiness』誌によると、提案されていた契約の金額は、1シーズンあたり約1億ユーロ程度だったようだ。
Crypto.comは、ロシア国営ガス会社「ガスプロム」の後釜として扱われる予定だった。UEFAは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ガスプロムとの契約を今年3月に解除していた。
Crypto.comとの契約は、21-22年〜23-24年のサイクルの残り2シーズンと、24-25年〜26-27年のサイクルの3シーズンの計5シーズンで、UEFAにとっては年間価値が2倍以上になるはずだった。
一方のガスプロムはチャンピオンズリーグとの契約で、1シーズンあたり約4000万ユーロを支払っていた。
スポーツ界のスポンサーシップに10億ユーロ以上の投資を行なっているCrypto.comという大きな魚を取り逃がしたUEFAチャンピオンズリーグ。
しかし、競技面で言えば先日グループステージの組み合わせも決まり、いよいよ盛り上がってくるというところだろう。経営面も競技面も今後の展開に注目だ。