バイーア

マンチェスター・シティを中心とする持株会社シティ・フットボール・グループ(CFG)は、ブラジル2部リーグのバイーアの買収を最終調整していると、ジャーナリストのセーザル・ルイス・メルロ氏が伝えている。

買収はまだ確定していないが、CFGはクラブ株式の90%に対して7億レアル(約195億円)のオファーを出したという。この買収により、クラブは有限会社となり、ギリェルメ・ベリンターニ会長は留任することになる。

今回の買収の過程で3億レアル(約84億円)の負債もカバーされる予定。3月に9億1920万レアル(約256億6816万円)を提示し、同じブラジルリーグのアトレチコ・ミネイロの買収に興味を示していたCFGだったが、最終的にはバイーアの買収となった。

今年のシティ・フットボール・グループの動きとして、4月にオランダ2部リーグのNACブレダの買収を発表していたが、ファンからの不満を受けて取り消しとなった。

続く6月には、イタリア2部リーグのパレルモを買収。同クラブは一時期倒産寸前だったが、現在はなんとかセリエBでプレーしている。パレルモと言えば、シリグやバルザーリ、ディバラ、カバーニらがかつてプレーしていたクラブだ。

シティ・フットボール・グループは、2014年以降、7億ユーロを超える赤字を積み上げている。それでも、先日発表されたSilver Lakeのようなパートナーの参入は、プロジェクトに勢いを与えており、今後もさらなる買収がみられることだろう。

バイーア・・・かつてブラジルリーグを制したこともある古豪。リオデジャネイロからさらに北東へ進んだサルヴァドールに本拠地を構える。過去には清水エスパルスでも活躍したジジマールやブラジルのレジェンドであるダニ・アウベスらがプレーしていた。

現在シティ・フットボール・グループの一員になっているクラブは以下の通り。

マンチェスター・シティ
ニューヨーク・シティ(米国)
メルボルン・シティ(豪州)
ジローナ(スペイン)
トロワ(フランス)
横浜Fマリノス(日本)
モンテビデオ・シティ・トルク(ウルグアイ)
ムンバイ・シティ(インド)
ロンメルSK(ベルギー)
クルブ・ボリバル(ボリビア)
四川九牛足球倶楽部(中国)
パレルモFC(イタリア)