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多額の資金でヨーロッパから大物選手を引き抜き続けてきた中国サッカー・スーパーリーグ。現在は、元ブラジル代表のオスカルや元ベルギー代表のフェライニ、オーストラリア代表のムーイ、元パルメイラスのモイゼスといった有名選手から、元鹿島アントラーズのセルジーニョ、元横浜Fマリノスのエリキといった日本人にも馴染みのある選手までが中国でプレーする。

しかし、一昔前は現在より中国でプレーをしている有名選手が多かった。例えば、現在アトレティコ・マドリードで活躍するベルギー代表のカラスコもその内の一人だ。彼はわずか24歳という年齢でヨーロッパの第一線を離れ、中国でプレーすることを決断した。

今回は、中国サッカー・スーパーリーグでプレーする(した)大物選手の移籍金ランキングを紹介しよう。

 

5位 ジャクソン・マルティネス(3780万ポンド)

コロンビア代表でも活躍したジャクソン・マルティネスは3780万ポンド(約63億2300万円)という破格の金額で広州恒大に移籍した。ジャクソン・マルティネスは、FCポルトで超エース級の活躍を見せ、2015年にはアトレティコ・マドリードへステップアップ。しかし、思うような活躍ができず、中国に活躍の場を移した。

移籍初年度こそリーグ戦10試合で4得点を挙げ、優勝に貢献したが、その後は怪我に見舞われ、2年弱もの間試合に出場することはなかった。そして、ポルトガルのポルティモネンセに移籍し、ある程度の活躍を見せるも、慢性的な怪我に悩まされ2020年末に引退を発表した。

4位 パウリーニョ(3780万ポンド)

元ブラジル代表のパウリーニョは、2015年にトッテナムから広州恒大に1200万ポンドで移籍した。この時点ではランキングには入らないが、バルセロナから買い戻した際に3780万ポンド(約63億2300万円)が支払われた。

つまり、パウリーニョは他の選手と異なり、中国をステップアップの場にすることができたのだ。実際、バルセロナに所属した1年間ではラ・リーガと国王杯の2冠を達成し、加入当初懐疑的だった彼の評価を一転させることに成功した。

その後、コロナウイルスの影響もあり広州恒大を退団すると、アルアハリを経由して現在はコリンチャンスでプレーする。

3位 アレックス・テイシェイラ(4500万ポンド)

ウクライナのシャフタール・ドネツクで主力として活躍していたテイシェイラが江蘇蘇寧に移籍すると発表された時、関係者の誰もが驚いただろう。なぜなら当時はまだ26歳で、リバプールやチェルシーからも関心を示されていたと言われているからだ。

しかし、最終的にテイシェイラは4500万ポンド(約75億2800万円)で中国に移籍することになった。それでも、中国でも変わらず大活躍を見せ、2020年にはリーグ優勝を果たしている。ただ、経営悪化が理由でチームが倒産し、フリー移籍という形でトルコのベシクタシュへ移籍することになった。今シーズンはここまで22試合に出場し4ゴールを決めている。