ポチェッティーノ

先日、チェルシーの新監督としてアルゼンチン人のマウリシオ・ポチェッティーノ氏が就任することが発表された。同氏は、2022年にPSGの監督を解任されて以来、フリーの状態が続いていたが、この度苦しむチェルシーを率いることとなった。契約は2年+1年延長オプション付となっている。

ポチェッティーノ氏がプレミアリーグのチームを率いるのはこれで3チーム目。過去にはサウサンプトンとトッテナムを指揮していた。

スポーツ分析を行う『Opta』によると、プレミアリーグでトッテナムとチェルシーの両方を率いるのは、ポチェッティーノ氏が5人目であるという。

今回は彼らを紹介していこう。

グレン・ホドル

選手時代に長年トッテナムでプレーした元イングランド代表MF。93年〜95年は選手兼監督としてチェルシーを率い、96年は専任でチームを引っ張った。トッテナムの監督を務めたのは01年〜03年。EFLカップ準優勝が最高成績となった。

アンドレ・ビラス・ボアス

選手としての経験はなく、モウリーニョのコーチングスタッフなどから指導者としてのキャリアをスタートさせた。09/10年に晴れてアカデミカ(ポルトガル)の監督に就任すると、翌年にはポルトの監督へとステップアップを果たす。その翌年にチェルシーの監督を1年務めると、さらにその翌年にはトッテナムを率いることとなった。

ジョゼ・モウリーニョ

モウリーニョがチェルシーの監督を務めたのは、04年〜07年と13年〜15年。第一次政権では、チームをプレミアリーグ創設後初となるリーグ優勝を含む2連覇や2度のEFLカップ優勝、1度のFAカップなどチームを躍進させた。第二次政権でも2年目にリーグ優勝とEFLカップ優勝の2冠を達成するなど、成績を残した。

トッテナムを率いたのは、19年〜21年。しかし、最終的に無冠でチームを去ることとなった。最後はカラバオカップの決勝が控えている中での解任であり、モウリーニョは後に「唯一思い入れのないクラブ」と語っている。

アントニオ・コンテ

選手時代からイタリアでサッカー経験を積み重ねてきたコンテだが、16年にプレミアリーグ初挑戦としてチェルシーの監督に就任。すると1年目からプレミアリーグ優勝という大きな結果を残した。翌年もFAカップで優勝するなどタイトルをもたらしたが、リーグ戦では5位に終わり、そのシーズン限りで解任された。

トッテナムの監督を務めたのは、21年〜23年。1シーズン目は4位でチャンピオンズリーグ出場権を獲得したが、2年目となる今季はやや不調で2023年3月に退任。その後トッテナムは復調することなく、欧州大会出場権を逃した。

マウリシオ・ポチェッティーノ

ポチェッティーノがトッテナムの監督を務めたのは、14年〜19年。2年目3位、3年目2位、4年目3位と安定した結果を残し、18/19年にはチャンピオンズリーグで決勝に進出するなど躍進を見せた。ただ、その翌シーズンに開幕から不調に陥ったため、解任されることとなった。果たしてチェルシーを立て直すことはできるのだろうか。

(By ALLSTARS CLUB編集部)