チェルシー

ロシアのプーチン首相との関係でアブラモビッチ氏が資産凍結の制裁を受けたことにより、早々の新オーナー獲得を目指すチェルシーには、現在米国資本による2つのオファーが届いている。

一つ目が、野球チーム「ロサンゼルス・ドジャース」のオーナーであるトッド・ボーリー氏によるオファー。そして二つ目は、NBAのフィラデルフィア・セブンティシクサーズやNHLのニュージャージー・デビルズなど、複数のスポーツチームを所有するジョシュ・ハリス氏とデイビッド・ブリッツァー氏の2人の大物投資家からのオファーだ。

Sky Newsによると、ボーリー氏は、600億ドル(約7兆4600億円)を運用するカリフォルニアの投資会社クリアレイク・キャピタルから資金援助の申し出を受けており、さらに、ゴールドマン・サックス(米国金融グループ)が同氏のコンソーシアムに助言しているとのこと。

一方のハリス氏とブリッツァー氏は、リバプールFCの元会長でありインターナショナル・エアラインズ・グループ会長のマーティン・ブロートン氏や、ワールドアスレティックス(前国際陸上競技連盟)会長のセバスチャン・コー氏からも支持されている。

チェルシー

今回のチェルシーの投資家探しは、米国の銀行『レイン・グループ』が担当。現在、クラブは入札者の資産運用の実績を調査しており、チャリティーに充てる金額やクラブ・スタジアムへの投資に充てる資金など、一定の基準で入札を評価している最中だ。

ところで、この2つのオファーが明らかになる前には、すでに同じアメリカのリケッツ家がすでに参加していた。リケッツ家はMLBのシカゴ・カブスを所有しており、2009年に8億4500万ドル(約1051億円)で買収して以来、同チームを運営している。

一方で、サウジアラビアで複数のメディアを運営し、クラブの会長職を引き継ごうとしていた『Saudi Media Group』は、チェルシーの買収争いから叩き出された。