今まで数々の逆転劇を生み出してきたチャンピオンズリーグのホーム&アウェイ方式。準決勝からは我々になじみ深いこのシステムが変更される見通しだ。新しいフォーマットでは準決勝を1試合、数日後に勝ち抜いた2クラブが決勝を戦うというよりスムーズな大会となる。この新方式を「Final Four」という。
The Times紙によると、UEFAはまだこの件に関して正式な決定をしていないとしているが、欧州クラブ協会(ECA)はこの案を支持する準備を進めているという。欧州の各リーグもこの提案に賛成するだろう。
UEFAの有力者の中には、このような急激な変化に消極的な人もいるが、アレクサンデル・チェフェリン会長は、すでに賛成する発言をしている。
いずれにせよ、いかなる変更もチャンピオンズリーグの新フォーマットは24-25シーズンから導入される予定だ。
「Final Four」とは、ネーションズリーグの決勝戦のように、同じ国で5日間かけて準決勝2試合と決勝を行うお祭り的なイベントである。チャンピオンズリーグは、1都市で戦うという考え方もあるが、それだと開催地がヨーロッパの大都市に限定されてしまうという懸念もある。
また、ホーム&アウェイ方式の準決勝を廃止することで、国際大会の日程が緩和されるというメリットもある。というのも、新しい1グループ制では、各クラブの試合数が従来の6試合から8〜10試合になる可能性が高いからだ。
一方、開催都市にとっては、少なくとも10万人の外部からのファンを滞在させるホテルや十分なインフラを整備しなければならないというヒトの流通の部分で問題がある。
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