サッカー選手にとって世界で最も価値のあるタイトルと言っても過言では無いUEFAチャンピオンズリーグ。毎年欧州のビッグクラブが凌ぎを削るこの大会では数々の名勝負が生まれてきた。「イスタンブールの奇跡」と呼ばれるリヴァプール対ミランの決勝戦や2012年のバイエルンミュンヘンのホームスタジアムであるフースバルアレーナでの決勝戦など2000年以降だけを振り返っても数多く思い浮かぶ。

今回はUEFAチャンピオンズリーグでゴールを決めたイングランド人TOP5を発表する。イングランドといえばチェルシーやマンチェスターユナイテッド、リヴァプールなどチャンピオンズリーグ優勝経験があるクラブが数多く存在し、昨シーズン決勝進出を果たしたマンチェスターシティもその一つ。これから発表するTOP5の選手たちの中にも優勝経験を持つ選手が4人いた。それでは5位から発表する。

 



5位 スティーヴン・ジェラード(73試合 21ゴール)

リヴァプールのレジェンドとして長年プレーし、KOPの間で絶大な人気を誇ったジェラードが21ゴールで5位にランクイン。イスタンブールの奇跡と呼ばれる04−05シーズンの決勝ではカカやガットゥーゾ、シェフチェンコらを擁するミラン相手に前半を0−3のビハインドで折り返すも後半にジェラードのゴールを皮切りに3−3の同点に追いつきPK戦で勝利した試合はファンの間では語り草となっている。現在はアストンビラの監督に就任し、プレミアリーグに指揮官として帰還している。

 



4位 フランク・ランパード(105試合 23ゴール)

23ゴールでスターリングと同じ3位に入ったのはチェルシーのレジェンドであるフランク・ランパード。CLでのランパードの活躍といえば2012年のバイエルンとの決勝だろう。バイエルンのホームスタジアムで行われた決勝でランパードはキャプテンとして出場。ロッベン・リベリー擁するバイエルンに挑んだ。試合は83分に先制を許し敗戦濃厚となった88分、コーナーキックからドログバのヘッドで同点に追いつき、延長戦でのチェフのPKストップもあり、そのままPK戦に。ランパードは3人目として成功。PK戦の結果チェルシーの優勝となった。あの決勝からおよそ10年。ランパードはチェルシーの指揮官に就任するなど指導者としての道を歩んでいる。

 



3位 ラヒーム・スターリング(79試合 23ゴール)

現役選手として唯一のランクインとなったのはマンチェスターシティに所属するラヒーム・スターリング。今シーズンスタート時は21ゴールとリヴァプール時代のキャプテンであるジェラードと並んでいたが今シーズンのグループステージで2ゴールを挙げ、4位に浮上した。2012年にデビューし、2015年までプレーしたリヴァプールではCLへの出場機会が少なく得点はなかったが、マンチェスターシティに移籍して以来ここまでCLでは通算23ゴールとハイペースでゴールを決めている。今後も更なるゴールが期待される。

 

 



2位 ポール・スコールズ(124試合 24ゴール)

2位は24ゴールでポール・スコールズ。マンチェスターUのユースチームから昇格し、レギュラーに定着。2度CLの優勝メンバーになっている。「カンプ・ノウの奇跡」と呼ばれる1998−99シーズンにバイエルン相手にスールシャールの93分に生まれた決勝ゴールにより2−1で勝利した1度目。Cロナウドやルーニーを擁し、雨のモスクワでチェルシーとPK戦の末、勝利した07−08シーズンの2度目と、劇的な優勝を2度経験している。

 



1位 ウェイン・ルーニー(85試合 30ゴール)

1位に輝いたのはユナイテッドの10番として長年活躍したウェイン・ルーニー。2004年にマンチェスターUに加わった彼はクラブの中心選手として活躍。2008年のCL決勝には延長前半11分までプレーしチームの優勝に貢献した。10-11シーズンには決勝にまで進出し、FCバルセロナ相手に同点ゴールを決めるも1−3で敗れている。今年の1月に引退を発表した彼はダービー・カウンティで監督を務めている。