コロナの影響で1,400万ユーロ(約18億円)の収入が潰れたにもかかわらず、オサスナは昨シーズン、130万ユーロ(約1.7億円)の黒字を出した。ルイス・ペレアとアレックス・ベレンゲルの移籍で得た450万ユーロ(約5.85億円)が鍵となった。
CAオサスナは、コロナ禍にも損失を出さずに済んだ数少ないラ・リーガのクラブのひとつである。ナバーラに本拠地を置くクラブは昨シーズンを130万ユーロ(約1.7億円)の利益で締めくくった。その鍵となったのは、選手の移籍による500万ユーロ(約6.5億円)の収入だ。
CDレガネスに移籍したルイス・ペレアに対しては300万ユーロ(約3.9億円)を獲得。これはトリノFCがオサスナ下部組織出身のアレックス・ベレンゲルをAビルバオに売却した際にオサスナに支払った金額のちょうど2倍にあたる。この450万ユーロ(約5.85億円)に、オイハン・サンセットとの契約条項のための10万ユーロ(約1,300万円)と、ペルビス・エストゥピニャンの30万ユーロ(約3,900万円)が加算された。
これらの収入のおかげで、オサスナは、コロナの影響で売り上げとならなかった予想収入1,400万ユーロ(約18億円)の一部を補うことができた。
シーズン中のスタジアム閉鎖後、ソシオ会員やシーズンチケット保有者からの売上はわずか120万ユーロ(約1.5億円)で、コロナ前の330万ユーロ(約4.3億円)と比較するとも65%も少ない。テレビ放映権の収入は5,000万ユーロ(約65億円)であった。その一方、選手やスタッフへの支出は11.9%増の4,010万ユーロ(約52.13億円)で、そのうち3,890万ユーロ(約50.57億円)がトップチームの年棒総額に充てられた。
今シーズンのクラブの見通しは楽観的だ。改装されたばかりのエスタディオ・エル・サダールにファンが戻ってきたことで、オサスナは過去最高の7,000万ユーロ(約91億円)の収益を目指している。テレビ放映権に関しては、5,300万ユーロ(約68.9億円)の売上を見込んでいる。