女子チャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグに相当するFCバルセロナ対レアルマドリードの試合が、3月30日18時45分からカンプノウで行われることが決定した。この試合は、バルサ女子サッカーの歴史において、初めてカンプノウで行われる観客有りの公式戦となる。2021年1月、バルサ女子サッカーチーム創設50周年を記念して、カンプノウでエスパニョールとのカタルーニャダービーが行われたが、コロナウイルスの影響により無観客だった。

ベスト8に残っているクラブはバルサとレアルに加えて、アーセナル、ヴォルフスブルク、ユベントス、リヨン、バイエルン、PSGとなっている。バルサ対レアルの勝者はアーセナル対ヴォルフスブルクの勝者と準決勝を戦う。アーセナルには岩渕、バイエルンには熊谷が所属している。


バルセロナ女子の経済状況


今シーズン、バルセロナ女子チームの予算は昨シーズン比6%増の520万ユーロ(約6億8千万円)。最終的に230万ユーロ(約3億円)の赤字でシーズンを終える見込みである。

マーケティングと広告収入は、バルセロナ女子チームの主な収益源であり、343万ユーロ(約4億5千万円)をもたらした。この収入に加え、リーグからの収入7万ユーロ、 放映権からの収入160万ユーロ(約2億円)、運営費交付金の収入11万6,000ユーロ(約1千500万円)が入る。

支出面では、人件費がFCバルセロナ女子サッカーの主な項目となっている。クラブは人件費に520万ユーロ(約6億8千万円)を投資しており、そのうち460万ユーロ(約6億円)は選手への賃金である。


バルセロナ女子のチーム状況


バルセロナ女子チームはヨーロッパ大陸レベルで圧倒的な強さを誇る。昨シーズンはリーガ、チャンピオンズリーグ、国王杯の三冠(トリプレテ)を達成した。リーガに関しては34試合で33勝1敗で得失点差は156と、もはやバイエルン(男子ブンデスリーガ)の「1強」が可愛く見えるレベルだ。今シーズンも前半戦終了時点で全勝しており、得点93失点4となっている。また、昨年のバロンドールにはバルセロナのプテラスが選ばれている(男子はメッシ)。