健全経営のクラブが多いブンデスリーガ。十分に観客を動員し、利益を十分に生み出しその範囲内で選手を獲得する。そして成長した選手を獲得した当初より高値で売り、キャピタルゲインを得る事が多い。
今日では、ブンデスを除く欧州4大リーグでは国外の企業や投資ファンドによる買収が目立つが、ブンデスリーガはそれを防ぐことに成功している。というのもブンデスリーガには「50+1ルール」というものがあり、クラブ所有から20年目にならないと株式を50%以上保有できない。このルールがドイツサッカーをマネーゲームにしないための抑止力になっている。
話は変わるが、今回の記事ではそんなブンデスリーガの名門クラブが現在どのようなメインスポンサー契約を結んでいるのか見ていく。
ヴォルフスブルク-フォルクスワーゲン
実はクラブとヴォルフスブルクは同じステークホルダーを抱えている。ヴォルフスブルクのオーナーはフォルクスワーゲンの子会社AG of GmbHで株式を100%保有している。ユニフォームの胸にも大きくロゴが入っているが、それだけではなく、スタジアムのネーミングライツも付与しており、ホームスタジアムは「フォルクワーゲン・アリーナ」と呼ばれる。
この根強い関係でフォルクスワーゲンはクラブに毎年推定1億ユーロの投資を行っているという。
🐺©️#VfLWolfsburg pic.twitter.com/we0h9KA4YU
— VfL Wolfsburg (@VfL_Wolfsburg) August 8, 2022
バイエルン・ミュンヘン-テレコム
ブンデスの覇者バイエルン・ミュンヘンは、「・T・・・」でお馴染みのドイツの通信会社テレコムと20年以上にわたる長年の関係を築いてきている。21-22のシーズンに契約を延長した。詳しくはこちら。
Bayern Munich’s pace in attack is frightening ⚡️ pic.twitter.com/V9KIjSfmql
— GOAL (@goal) August 5, 2022
ドルトムント-1&1、エボニック
ドルトムントは少し特殊な形でメインスポンサー契約を結んでいる。ブンデスリーガではドイツの通信事業者「1&1」のロゴが胸に刻まれているが、舞台がDFBポカールやチャンピオンズリーグになると「エボリック」が胸スポンサーとして見られることとなる。元々はエボリックだけがメインスポンサーだったが、この方法でメインスポンサーとして得られる収益が二倍の4000万ユーロとなった。
First training in B&Y ✅🤩 pic.twitter.com/l69HqDBje5
— Borussia Dortmund (@BlackYellow) August 9, 2022
RBライプツィヒ-レッドブル
ライプツィヒのRBは正式には”Rasen Ballsport”を意味する。ただ”実質”のオーナーがレッドブルでありスポンサーもレッドブルということから世間的にはRB=レッドブルという認識になっているだろう。クラブのなり上がりについてはまずこちら。
先ほど”実質”と述べたのは、レッドブルは一応建前上でスポンサーという形になっているからだ。そんなレッドブルはスポンサーとして3500万ユーロをクラブにスポンサー料を払っているが、実際はもっと払っているのではないかという声が断たない。
Der #Bundesligaheimspielauftakt naht 👀❤️🔥
— RB Leipzig (@RBLeipzig) August 10, 2022
Seid gegen den @fckoeln live dabei #RBLKOE
↪️ https://t.co/GiDWZiiN8l pic.twitter.com/o8FTkvnuwN
シュツットガルト – メルセデス・ベンツ・バンク
メルセデス・ベンツ・グループの企業は遠藤航が活躍するシュツットガルトのメインスポンサーとしてクラブに年間1000万ユーロを提供しているようだが、メルセデス・ベンツは現行の契約で終了を考えているとの噂もある。
🤍#MondayMotivation❤ Ab in die neue Woche. 🌞😎
— VfB Stuttgart (@VfB) August 8, 2022
ℹ Am Dienstag um 15 Uhr ist das Training von @tiagomelotomas und Co. öffentlich. Kommt vorbei, wir freuen uns auf euch! 🙌
_#VfB pic.twitter.com/EYNIbnIXAP
ボルシア・メンヒェングラードバッハ – フラテックス
板倉滉が所属するドイツの名門ボルシアMGもドイツでは比較的規模の大きいメインスポンサー契約を結んでいる。ドイツの投資信託企業のフラテックスは21-22シーズンで契約が終了する予定だったが、更新したことで26-27シーズンまでスポンサーを務めることとなった。
#Farke: Wir sind sehr froh, dass wir Ko verpflichten konnten und ihn nun in den eigenen Reihen haben. Nun gilt es, dass er seine Qualität konstant nachweist. #S04BMG pic.twitter.com/mjrgtD4Hbv
— Borussia (@borussia) August 11, 2022