各国サッカーリーグには必ず「強豪」と呼ばれるクラブが存在する。欧州で言えば、ラ・リーガのレアル・マドリードやバルセロナ、プレミアリーグのビッグ6、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン、セリエAのユベントスやインテルなどだ。

その中でも創設以来2部リーグに降格したことのない「真の強豪クラブ」が存在することはご存知だろうか。上記クラブではマンチェスターCとユベントス(八百長による罰則)以外が1部リーグに残り続け、ほぼ毎年のように優勝争いに加わっている。

そんな「真の強豪クラブ」はアルゼンチンにも存在する。その数なんと、たったの1クラブだ。アルゼンチンリーグで降格経験のないクラブとは、、、。

リーベルプレート?インデペンディエンテ?ラシンクラブ?タジェレス・デ・コルドバ?いや、これらのクラブは全て降格経験がある。

唯一降格していないそのクラブとは、リーベルプレートの最大のライバルであるボカ・ジュニオールズだ。リーベルプレートは2011年に、インデペンディエンテは2013年にクラブ史上初となる降格を味わっており、現在唯一残っているのはボカだけなのだ。その歴史は1931年のプロリーグ化までさかのぼるため、90年以上降格していないことになる。

ボカには過去にスーパースターが数多く在籍していた。アルゼンチンのレジェンドであるマラドーナをはじめ、バティストゥータ、コルドバ、、カニーヒア、ルジェリ、サムエル、リケルメ、バネガ、テベスなど錚々たるメンバーが名を連ねる。その中には日本人の高原も含まれる。

そんなボカだが、最大のライバルであるリーベルが2011年に降格し、2013年に1部に上がってきた際に煽りチャントを歌ったことで、当時話題になった。その歌詞を紹介しよう。


River decime que se siente haber jugado el Nacional. 

リーベルよ、2部リーグでプレーした感想を教えてくれ。

Te juro que aunque pasen los años, nunca lo vamos a olvidar. 

この先何年経とうと絶対に忘れやしない。

Que te fuiste a la B, quemaste el Monumental, esa mancha no se Borra nunca maaaas!! 

2部リーグへ降格したことやエル・モヌメンタル(リーベルのホームスタジアム)を燃やしたこと。それらの黒歴史は二度と消えることはない。

Che gallina sos cagón, le pegaste a un jugador, que cobardes los Borrachos del tablón

おいリーベル、お前たちは本当に臆病者だな。選手を殴ったりして。臆病者の酔っ払いどもめ。