フランスリーグ1


最後に、フランスリーグ1における首位と2位の勝ち点差1のシーズンを紹介しよう。

02-03 リヨンとモナコ

 

リヨン:68

モナコ:67


02-03年は、1位から6位が勝ち点差4の間で混戦状態となっていたシーズンだ。リヨン(68)、モナコ(67)、マルセイユ(65)、ボルドー(64)、ソショー(64)、オセール(64)が優勝を争っていた。

リヨンが優勝を決めたのは、最終節。しかし、リヨンは綺麗に優勝を決めることができなかった。というのも、ギャンガン相手に1-4で敗れたのだ。

最終節の一つ前である第37節の時点で、2位マルセイユとの勝ち点差が3だったものの、得失点差ではリヨンが大きく引き離していたため、少し気が抜けてしまったのだろうか。マルセイユが逆転優勝を果たすには、得失点差19分を埋める大量得点での勝利とリヨンの敗戦が必須だった。結局、マルセイユが敗れモナコが勝ったため、2位と3位が入れ替わった。

20-21 リールとPSG

 

リール:83

PSG:82


パリサンジェルマンの1強時代に待ったをかけたのはリールだった。優勝争いは最終節までもつれ込んだ。第30節にリールがニームに敗れると、リヨンに勝ったPSGが首位に浮上。しかし、第31節の直接対決でリールが1-0で勝利し、見事首位に返り咲いた。

それ以降は、両者ともに大きく崩れることはなく、リールがそのまま逃げ切りに成功した。PSGは、ご存知の通り、スター選手を揃えて5連覇を狙ったが、途絶えることとなってしまった。