プレミアリーグ

21-22年シーズンの欧州5大リーグが全て終了したが、2つのリーグでは、最終節に優勝が決定。プレミアリーグのマンチェスター・シティとセリエAのACミランだ。マンチェスター・シティは、勝ち点1差でリバプールと、ACミランは勝ち点2差でインテルと競っていた。

さて、今回の記事で焦点を当てるのはプレミアリーグ。マンチェスター・シティはアストン・ビラと、リバプールはウルブズと対戦した。マンチェスター・シティは、2点を先制されたが、後半31分からの5分間で3点をもぎ取り見事勝利。これにより自動的に優勝が決まった。

一方のリバプールは、同じく先制されたものの前半のうちにマネのゴールで同点に。しかしそのままでは勝ち点が並んでも得失点差で敗れるため、なんとしても追加点が必要だった。すると同時間に行われていたマンチェスター・シティが勝ち越しに成功。リバプールとしては、シティの逆転負けを祈るしかなくなった。試合終了間際に2点を奪い試合には勝ったものの、優勝には一歩届かなかった。

最終的には、マンチェスター・シティとリバプールの勝ち点差はわずかに1。史上稀に見る大接戦のシーズンだった。

今回は、21世紀の欧州5大リーグにて首位と2位の勝ち点が1で終わったシーズンを紹介していこう。


プレミアリーグ


まずは直近で起こったプレミアリーグから見ていこう。

09-10年 チェルシーとマンチェスターU

 

チェルシー:86

マンチェスターU:85


最終節まで優勝決定がもつれ込んだ09-10年のプレミアリーグ。第33節でチェルシーがマンチェスター・ユナイテッドとの直接対決を制した上に、第34節でチェルシー勝利、マンチェスターU引き分けとなり、チェルシーが圧倒的に有利かと思われたが、第35節でチェルシーがまさかの取りこぼし。

その節では、マンチェスターUがダービーを制したため、一気に優勝争いが激しくなった。しかし、その後は第38節まで両者共に勝ち点3を積み重ね、そのままチェルシーが優勝することとなった。ちなみに、チェルシーは最終節でウィガンを8-0で圧倒した。

また、このシーズンは、アーセナルとトッテナムによるCL本戦出場権争いも繰り広げられた。

18-19年 マンチェスターCとリバプール

 

マンチェスターC:98

リバプール:97


このシーズン最も長期間首位に立っていたのはリバプール。しかし、1試合消化試合が少なかったマンチェスター・シティが、第36節の前のミッドウィークで行われた第31節の試合に勝利し、順位が逆転した。

その後、第36節から第38節の3試合でマンチェスター・シティとリバプールは熾烈な首位争いを繰り広げたが、マンチェスター・シティが順当に勝ち点3を取り続けたため、同じく3戦全勝したリバプールは逆転優勝の夢を叶えることができなかった。

21-22年 マンチェスターCとリバプール

 

マンチェスターC:93

リバプール:92


21-22年は、シーズン終了間際に順位が入れ替わった18-19年と異なり、第15節から最後までマンチェスター・シティが首位を守った。一方のリバプールも、第15節以降、ほとんどの期間を2位でマンチェスター・シティに食らいついたが、わずかにあと一歩及ばなかった。

最終戦のマンチェスター・シティは、2点を先制されたが、後半31分からの5分間でギュンドアンとロドリが3点をもぎ取り、見事優勝を果たした。

リバプールのクロップ監督は、FAカップ優勝(マンCベスト4)、チャンピオンズリーグ決勝進出(マンCベスト4)、EFLカップ(マンC4回戦敗退)とタイトなスケジュールの中でのリーグ戦だったが、ターンオーバーを使いながら上手くチームをリーグ優勝目前まで導いた。

09-10年同様、このシーズンも、アーセナルとトッテナムによるCL出場権争いが繰り広げられた。