ベンフィカ

選手の価値を高めて売却するのを経営戦略としているベンフィカは、まだ完全に通常化していない移籍市場に悩まされている。キャピタルゲインは例年よりも低くなってしまい、該当シーズンでの損失額3500万ユーロに倍増。

ただしチャンピオンズリーグで昨シーズンベスト8という素晴らしい成績を残せたことで、経常利益は80.1%増の1億6930万ユーロと急増している。具体的にはテレビ放映権収入は6569万ユーロから1億1352万ユーロに倍増した。商業収益は9.6%増の3055万ユーロ。マッチデー収入は45万9000ユーロから2526万ユーロとスタジアムが再開したことで大幅に回復。

ただしその分コストも上昇しており、営業コストは前年比46.5%、6769万ユーロに膨れ上がる。人件費は16%、1億1256万ユーロにまで上昇。これはチャンピオンズリーグの成績に伴うボーナスによって変動したという。

クラブはこのコスト上昇によって比較的少なめの投資額で選手の獲得を行った。選手の退団と相殺して、原価償却費は前年よりも3%少ない5013万ユーロにとどまった。

選手たちを売却することで得られるクラブのキャピタルゲインの推定トータル額は8756万ユーロから4106万ユーロに減少している。

ただし22-23のバランスシートではダルウィンヌニェスのリバプール移籍に際してのキャピタルゲインが形状されるため、大幅な改善が見られるだろう。