FCバルセロナは、CVCなしで財務状況を改善するための代替案を見つけることができると確信している。経済担当副社長のエドゥアルド・ロメウ氏は、数ヶ月前から、クラブに5億4000万ユーロを与えることになる「ラ・リーガ-CVC(ラ・リーガ・インプルソ)」に参加することを交渉していたが、2022年6月第1週目に全てが崩れた。「これがなくても他のファンドに行けばいい」とインタビューで語っている。
取締役に送られた情報には、金利やテレビ放映権の最大25%の譲渡に関する契約の最長期間などの最低限の条件さえ明記されておらず、すべてが白紙状態である。ロメウ氏が言ったのは、契約年数をCVCとラ・リーガの契約の半分にあたる25年に短縮すること。評価額はCVCが提案した額を下回るかもしれないが。
「評価額2億7000万ユーロには届かないかもしれないが、それに近い数字になるだろう。また契約期間に関しては25年以上は望まない」とロメウ氏は話しており、新しいパートナーへの報酬についても明らかにしなかった。詳細を説明しないことについては、「資金を競合させるため」と正当化した。ただ、原則として「基本的な条件は知ってもらう」という前提はある。
ここ最近、バンク・オブ・アメリカが選択肢のひとつであることが明らかにされているが、これについて幹部は、「別のファンドと協力しているが、選択肢のひとつになりうる」と指摘した。
CVCとの契約は、ラ・リーガ・インプルソへの参入と10%のテレビ放映権をCVCへ直接譲渡することが考慮されたもの。テレビ放映権の譲渡については、最大25%。一方、先日行われた臨時株主総会では、ロメウ氏は10%を上限として設定した。
同氏は、「CVCと並行して別のオファーがあり、ほぼ半分に相当する金額を提示されているが、(中略)彼らは我々がラ・リーガ・インプルソとも契約する時に限ってそれを実行するつもりであることを確認している」と述べた。