カンプノウ

バルセロナは、毎試合カンプノウを満員にして収益を上げるために、シーズンチケットのポリシーを更新する。クラブの組織副社長兼スポークスパーソンのエレナ・フォート氏は、シーズンチケットの余剰分の廃止、「Seient Lliure(※)」の再開とバージョンアップ、カンプノウやパラウ・ブラウグラナ(屋内競技場)によく訪れる人々へのボーナスなどの一連の措置を発表した。

(※)Sient Lliure・・・シーズンチケットを持っている会員で、ある試合を観戦できない時に、他のバルセロナサポーターに席を譲ることができるサービス。(クラブ公式HPより)

コロナ対策による人数制限が解除され、カンプノウを100%にすることができるようになったため、収容人数を制限・限定する要因となっていたシーズンチケットの余剰分を排除することになる。クラブは「シーズンチケットの回収・発送は翌7月14日を予定しています」と述べている。

これに関連して、重要な変更を伴いながらSient Lliureの運用が再開される予定。会員は席を譲ることによってシーズンチケット価格の95%を徴収できるようになるという。10日以上前の座席一般解放は完全に保証されるが、10日未満の場合はチケットが売れた場合に課金されることになる。

しかし、このサービスのアップデートにおける主な施策は、シーズンチケットを持っているファンの不入場や席の解放に対するもの。シーズン中10試合以上、現地観戦を行わない時に席を譲らなかったファンに対しては、クラブは自動的にそのシーズンチケットを販売することになる。また、シーズンチケットを保有者で、22-23年に1試合も観戦しない、または席を解放しない場合、23-24年にカンプノウでのシーズンチケットの資格を失う。

屋内競技場に関しては、『シーズン中に6試合出席しない、または席を譲らないシーズンチケット所有者』に適用される。また、シーズン中のどの試合も現地観戦を行わず、席を譲らなかった場合も、サッカーと同様の措置が下される。


現地観戦を頻繁に行う会員とデジタルシーズンチケット


バルセロナは現地観戦の頻度を上げることを促進するため、カンプノウとパラウのシーズンチケット所有者で、全試合の85%以上現地観戦を行った人には、一連の特典を提供する。

また、来シーズンからは、カンプノウ・デジタルシーズンチケットを創設する予定。その目的は、「特定の不正行為への対策、使用権の譲渡などの機能改善、よりパーソナライズされたサービスの提供」だ。

最後に、カンプノウのシーズンチケットを持たない会員の来場促進を図るため、バルセロナは、人気の高い定価の席を多く確保し、特別キャンペーンを実施する予定だと明らかにした。