ブロックチェーン技術を活用したスポーツファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com」を運営するChiliz(CHZ)は、メタバースやNFT(ノンファンジブルトークン)にフォーカスしたプロジェクト、およびオーディオビジュアル作品を開発する「バルサ・スタジオ」の株式を1億ドルで取得する投資を8月1日に発表した。
直後、Chilizのトークンとバルセロナのファン・トークンは共に高騰した。CoinMarketCapのデータによると、8月1日(月)だけで、CHZは22.5%、Socios.com内のバルセロナのトークン、BARは14.6%上昇した。
CHZ/USDT (Binance). 引用: CoinMarketCap
0.1634ドル(CHZ)と8.00ドル($BAR)の高値を付けた後、両トークンは2日(火)に若干の調整局面に入っている。CHZは0.1373ドルで取引されているが、それでも過去24時間で11%の利益を上げた。一方$BARは5.75米ドルで取引され、24時間で11.8%の高値を記録している。
BAR/USDT (Binance). 引用: CoinMarketCap
バルセロナとSocios.com
Socios.comとFCバルセロナとのコラボレーションは、2020年2月にファン・トークンの提供を皮切りにスタートした。これを機にファンによるグローバルなコミュニティを作るために、デジタル・エンゲージメントに焦点を当てた事業の実現に向け、両者の連携が強化されることになったのである。
メタバースやNFTといった新しいテクノロジーの開拓が、FCバルセロナのデジタル変革の中心となって、Socios.comのプラットフォームの枠を超えて$BARの新しい利用シーンを創出するというもの。月曜日に発表されたプレスリリースによれば、Socios.comは、このような構想の実現に向け、積極的に取り組んでいくとしている。
Socios.comが新しい提携条件を発表した直後、バルセロナはTwitterでこのニュースを取り上げ、ブロックチェーン技術やWeb3を含むクラブの戦略の活用にSocios.comが大いに貢献してくれるということを強調した。
Socios.comによると、バルセロナのファン・トークンは2020年の発売以来、すでに4,007万ドル(約53億円)を動かしている。この$BAR(ファントークン)を所有することでVIPチケットや限定オフィシャルグッズ、その他イベントやプロモーションへの参加権利を手にすることができる。