主要なサッカー投資家によるブラジル・スーパーリーグ創設の構想は、今もなお続いている。ジェノアのオーナーでありセビージャFCの少数株主でもある777パートナーズがヴァスコ・ダ・ガマを買収した直後、シティ・フットボール・グループ(CFG)は、コパ・リベルタドーレスのチャンピオンでありロナウジーニョも所属したアトレティコ・ミネイロの51%の保有権に対して10億レアル(約229億2500万円)で入札を行なった。
CFGは現在ブラジルでクラブのフランチャイズ化に興味を示している。Globo Esporteによると、UAEの持ち株会社の目的は、新しく有限会社として同サッカークラブを保有することだ。
CFGのフェラン・ソリアーノCEOは、クラブの拠点であるベロ・オリソンテにミネイロの現オーナーと交渉するために赴いた。しかし現在ミネイロのオーナーはCFGのオファー額を低いとみなしており、ミネイロ側の自クラブの評価額は2億レアル(約45億7700万円)となっている。
なお、ミネイロは現在、13億レアル(約297億5400万円)の負債を抱えているが、買収するとなるともちろんCFGが負うべき負債となる。これは、777パートナーズがヴァスコ・ダ・ガマを買収する際、今後3年間で2億5000万ユーロ(約316億7200万円)の投資を約束した時と同じような形だ。
ミネイロに限らずブラジルのクラブは負債が多いため、各クラブのオーナーにとって外国人投資家、中でも米国の投資家と一緒にこのような運営をすることは興味深い。
すでに2021年9月、スポーツ用品会社のスポルティコは、ブラジルの複数のビッグクラブに1億ドル(約115億8300万円)を投入するマクロ投資計画を策定中であることを発表している。現在では、もう一人の大物投資家、元サッカー選手のロナウド(レアル・バジャドリーのオーナー)が、彼が選手として初めて所属したクルゼイロを6250万ユーロ(約79億1900万円)で買収した。