アトレティコ・マドリードは、ワンダ・メトロポリターノでのVIPおよびケータリングビジネス全体を直接コントロールすることになった。これらのビジネスはスタジアム運営で最も収益性の高いビジネスの一つであるため、2017年に米国企業と締結した20年間の譲渡契約を終了させたのだ。20年契約のうちわずか3年で、1800万ユーロ(約23億5900万円)の取引でこれらの権利を買い戻すことになった。
決算書には明確に記載されていないが、コロナウイルス流行前のクラブのマーケティング収入には、スポンサーや小売とは別に、年間約800万ユーロ(約10億4900万円)のその他の収入という項目があった。2020-2021年シーズンの決算では、418万ユーロ(約5億4800万円)の特別損失が発生していた。
数年前、ビセンテ・カルデロンから本拠地を移動させ、トップチームがヨーロッパの強豪として定着したことにより、8割以上のVIPスペースを確保した状態でワンダ・メトロポリターノをオープンすることができた。ホスピタリティエリアにアクセスできるシートが1700ユーロ(約22万円)〜、企業向けプライベートボックスが5万ユーロ(約655万3800円)から16万2000ユーロ(約2123万4200円)のシーズンパスを提供している。
スタジアムの2階に位置するVIPエリアは、総面積11,000平方メートルで、5人から18人用の139個のプライベートボックスが配置されている。プライベートスペースに加え、同様のサービスが受けられる個人チケットもあり、合計で7,000人が試合当日にVIP体験をすることができる。
ワンダメトロポリターノの概要
2017年の9月にビセンテ・カルデロンに次ぐ新スタジアムとしてオープンした。収容人数は68,456。最初の試合はアトレティコ対マラガで、最初のゴールはグリーズマンだった。結果は1-0でアトレティコの勝利となり、このゴールは最終的にこの試合の決勝点となった。また、2年後にはチャンピオンズリーグ決勝の舞台となり、リバプールとトッテナムが戦った(2-0でリバプールの勝利)。
スタジアムへの行き方
マドリード市内の中心地からは少し離れているが、メトロが通っているため問題なく訪れることができる。また駅の名前も「estadio metropolitano(メトロポリターノスタジアム)」なので迷うことはないだろう。「Gran via」から行くと乗り換え1回で到着する。